藤倉喜郎・宝島社新書・2012年
タイトルの通りの内容で、著者の実体験が書かれている本です。
私自身、「カルト宗教」と呼ばれている、統一教会(現在の名称は世界平和統一家庭連合)に関係している団体、CARPに関わったことがあります。以前、このブログの中で
記事としても書きました。
実際に関わったことで、CARPという団体には問題があるという実態を、多くの人に知ってもらいたいと思いました。
ちなみに、インターネット上の話になりますが、私が関わったよりも後のCARPに所属しているという人の意見には、「以前は団体名を隠していたかもしれないが、今は勧誘するときには統一原理を学ぶと説明している」というものがありました。
ただ、それが事実だとしても、相手が「統一原理」とは統一教会(世界平和統一家庭連合)の教義のことであると知らなければ、団体名を教えたことにはならないのではないかと感じました。
この本の中で多く出てくる団体は、統一教会以外です(統一教会について書かれている場所もあります)。
著者が各団体の現場に行って見聞きしたことが書かれているので、真実味がありました。
「カルト宗教」への彼の対応の仕方については、「それは大丈夫なのだろうか」と疑問に思う部分はありました。ただ、被害をできるだけ少なくするために、CARPや統一教会に限らず、「カルト宗教」と呼ばれている団体がどのようなことを行っているかが書かれている、このような本は世の中に必要だと考えました。
[0回]
PR