アニメ・現代学園もの・全12話
女子生徒が、セーラー服を着た先輩に告白するものの、「本当は男の子だから」という理由で断られるという内容です。
以下の感想は、一部ネタバレを含むためご注意ください。
この作品に関して強調しておきたいことは、先輩は「可愛いものが好き」なのであって、「自分のことを女の子だとは思っていない」ということです。
男性が普段の生活で女性向けのアイテムを身に着けている場合、「性自認は女性」もしくは「女性になりたい人」だと誤解される可能性があります(女性の場合にも同じことが言えます)。
しかし、必ずしもそういう訳ではなく、性的志向というものはLGBTなどの括りだけではまとめることができないということを、意識させられました。
また、メインキャラクターとしてもう1人、先輩の幼馴染で彼に恋愛感情を抱いている男子が登場します。
メインキャラクター3人は仲が良いため、恋愛が絡むことで関係性が壊れるのではないか、それでも全員好感が持てる存在だから3人ともが幸せになれる結末を迎えて欲しいと考えながら見ました。
特に好きな回は、女子生徒・咲(さき)が自身の感情を、先輩・まことの幼馴染・竜二(りゅうじ)が持っている感情と比較する第4話・第5話です。
まことに接しているときの反応は、咲と竜二では異なります。そして、私がイメージする「恋をしている人がしそうな反応」をしているのは、竜二の方です。
咲も自覚して、「どうしてドキドキしないの?」と葛藤している様子に、感情移入できました。
基本的には毎回、登場人物たちが楽しく日常を過ごした後に何かしらの問題が起き、続きが気になる場面で終わります。この後エンディングで「こんな毎日が続くと思っていた」と言われ、その度にストーリーを振り返りたくなりました。
シリアスな場面は結構ありますが、絵のタッチが変わるギャグシーンが時々挟まれることにより、重い気分にならなくて済みました。
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