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お気に入りと自由帳

フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。

ヤンデレ狼VS暴力赤ずきん

WOLF RPGエディター製・RPG・女性向け・ファンタジー・短編・難易度普通・ED3種類

赤ずきんが魔物を倒しながら、おばあさんのお見舞いへ行くという内容です。
道中で時々、狼に遭遇します。

イベント戦闘の前には推奨レベルが書かれた看板が置かれているので、参考になりました。
戦略を立てないと勝てない場合もありますが、ゲームオーバーはないため、安心してプレイできました。

タイトルだけ見ると物騒に感じますが、ストーリー自体はコメディで明るかったです。
登場人物の会話やアイテムなど、楽しめる要素が多くありました。

ゲームデザインが可愛かったです。

製作者の方のサイトはこちらです。

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いつものバス、いつもと違う君

ティラノビルダー製・乙女ゲー・現代日本もの・短編・難易度低め・ED3種類・攻略対象1人

バス通学をしている女子高校生が主人公の物語です。
彼女はバスの中で、別の高校に通っている男子からクイズを出題されます。

クイズは、1問目のみ間違えました。けれども、とある有名な句を思い出せていたら、正解できた問題でした。
クイズに間違えたとしてもクリアはできるので、ゲームとしての難易度は易しいと感じました。
また、クイズ以外の場面にはエンディングには影響しない選択肢が複数あり、会話の雰囲気を楽しむことができました。

序盤では、クイズの答えがしりとりになっているのだろうかと予想しました。
実際は異なりましたが、ストーリーと繋がる意味がきちんとあって、好感が持てました。

この作品は、「ノベルゲームコレクション」で公開されています。

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道徳ビデオ

残酷描写あり・ティラノスクリプト製・ノベル・現代日本もの・
短編・選択肢あり・難易度低め・ED2種類(真ED1種類)

とある小学校で、いじめをなくすためのビデオの制作が行われるという内容です。
しかし、それがエスカレートし、事件が発生します。

ビデオはあくまでも「いじめをなくすため」という名目で、保護者の許可も得た上で制作されることになりました。
表向きは善意のように見える活動が本当のいじめに発展するという、皮肉の込められたようなストーリーでした。

メインとなるのはビデオの制作を持ちかけた人、いじめっ子役、いじめられっ子役の3人です。
それぞれの思惑や言動、変化していく様子を知ると、いじめの恐ろしさがわかりますが、解決策を見出すことも難しそうだと感じました。
また、作中では多くは語られませんが、いじめっ子役と一緒にビデオに出演することになったクラスメイトたちや彼らの家族などにも、関わった責任があるのではないかと考えました。

この物語では、ビデオの制作から8年後に、メインキャラクターたちがどのような生き方をしているのかも語られます。
当事者が受けた影響は8年経ったくらいではなくならないことが理解できる描写があり、重要なポイントだと思いました。いじめというものは一時の問題ではないということが、いろいろな方へ伝わって欲しいです。

エンディングは、BAD ENDとGOOD ENDの2つです。
ただ、GOOD ENDでも変えられない過去はあり、そうするしかなかったのだろうなと感じました。

この作品は、「ノベルゲームコレクション」で公開されています。

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次回の感想の前置き

次回は、いじめをテーマにした作品の感想を書く予定です。その前に、語りたいことがあります。
別の媒体をマイナスな意味ではあまり引き合いに出したくないのですが、今回は敢えて名前を出します。NHKの「君の声が聴きたい」プロジェクトについてです。

このプロジェクトには、いじめに遭っていて辛いという意味のメッセージが寄せられました。番組でも紹介され、ある人(多分一般の方)が、大人としてどのような返信をするのかという質問をされていました。ある人が悩みながらも出した答えは、「私もいじめられていたことがあるけれど、いじめられたからこそ人に優しくなれる」といったものでした。

この場面を見て私が感じたことの1つは、「本当にそうなのか」というものです。いじめられた後に人に優しくなれるかどうかは、人によると思います。優しくなれる人もいるかもしれませんが、いじめた人(または似た人やいじめた人の関係者)に仕返しをしようとする人もいるかもしれません。また、自分に逆らってこないような人や動物をいじめるようになるかもしれません。
本当のことはわかりませんが、もし私がいじめられている最中に同じ言葉を聞いていたら、「優しくなれたんなら今すぐ助けて。助けてくれない人は優しくない」と考える気がします。

もう1つは、自分がメッセージに返信する立場でなくて良かったというものです。何を答えてもいじめがなくなる訳ではないので、何かを発言しなければならないことに、重荷を感じます。
ただ、そこに問題があるとも思います。このプロジェクトは終了しましたが、メッセージを寄せた人は、今もいじめに苦しんでいるかもしれません。終わったとしても、いじめられたことを思い出しながら過ごさないとならないのかもしれません。

昔からよく見聞きする言葉に、「見て見ぬふりをするのもいじめ」というものがあります。番組に関わった人たちや、それを視聴した私たちは、いじめが存在するということを知っています。しかし、ただ知っているだけで、そのいじめをなくすための行動は起こせていないと思います。だから、私たちも、「見て見ぬふり」をしている側なのではないかと考えます。考えながらも、自分がいじめの加害者であるとは思いたくないという気持ちから、普段はあまり意識しないようにしています。

いじめがなくなる方法は、(言い訳ですが)誰からも教わっていないので知りません。「誰かに助けを求める」、「時間が経つのを待つ」、「距離を置く」などがあるかもしれませんが、必ずなくなるとは言い切れませんし、どこかで新しく発生するかもしれません。
知っている方がいれば、教えて欲しいです。

「君の声が聴きたい」プロジェクトには他にも様々なメッセージが寄せられています。私の場合だとネガティブな発想が出てきてしまうため一部しか読んでいませんが、何かの参考になりそうな意見も結構あるとは思います。気になる方はこちらからどうぞ。

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NPC学園へようこそ

RPGツクールMV製・ADV・ファンタジー・短編・難易度低め・ED1種類

学園に転入した主人公が、NPC(ノンプレイヤーキャラクター)に話しかけるという内容です。
全員に話しかけて、ずかんを完成させることがゲームの目的です。

条件を満たさないと出現しないキャラクターもいますが、作中にヒントが多いため、すぐに見つけられました。
また、ゲームオーバーが存在しないので、安心してプレイできました。

ずかんから各キャラクターの好きな食べ物や苦手なもの、誕生日を確認できて、眺めると面白かったです。
プレイ時間は短いものの、完成させた後のエンディングでストーリーを振り返ると、達成感がありました。

このゲームは、「ふりーむ!」で公開されています。

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