フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。
RPGツクール2000製・RPG・コメディ・中編・難易度普通・ED1種類
ゲーム登録サイトでこのゲームの説明文を見た時、好きな女の子を一人選んでその子を口説こうとする内容なのかなと思っていました。しかし、実際プレイするとハーレムを目指すという内容だったので最初は戸惑いました。それでも、やっているうちに展開が気になりました。
難易度は前半は簡単ですが後半は難しくなり、1回ゲームオーバーになりました。ただ、その後どうすれば先に進めるか分かったのでクリアできました。
今の日本では複数の異性と付き合うことはおかしいとされています。それなのに、ヒロインの台詞や本の内容を読むと、主人公が良いことをしているのではないかという気になってしまいました。
最終戦闘はヒロイン達が主人公のことを大切にしていることが伝わって良いなと思いました。
EDはあまりにもインパクトがあるため、好き嫌いが分かれると思います。始めは驚きましたが、終わるとじわじわと笑いが込み上げてきました。
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NScripter製・ギャルゲー・現代学園もの・中編・難易度普通・ED複数・主人公名前変更可
男子高校生が転校先の学園で、個性的な女の子達と出会うという内容です。
正直、最初は会話文の」の前に。があるのが気になりました。しかし、ゲームを進めるにつれてストーリーやキャラの方が気になり、どうでも良くなりました。
このゲームの特徴は「たたみかけモード」という会話システムです。ヒロインの主人公に対する好感度が分かるので、好感度が上がったり下がったりする度に一喜一憂しました。どの選択肢を選ぶかによって次の選択肢が変わるのが楽しくて、実際に会話をしているような気分になれました。
ヒロインが全員主人公と初対面の状態から始まるというのも好みです。
スチルの多さや、攻略したヒロインがタイトル画面に出てくるという仕掛けもすごいと思いました。
1週目は黒岩葵を攻略しようとして失敗してバッドエンドになりました。攻略が簡単そうなヒロインを選ぼうとして別のヒロインのルートに入りました。
個人的に簡単だったのは宮本キンバリー、難しかったのは辻斬とすと黒岩葵です。ルートを選ぶ段階では笹原瑠以外は難しいかもしれません。笹原瑠と黒岩葵の好感度を同時に上げるルートが好きです。
全キャラ攻略した後に出てくるシナリオは本編のイメージが少し変わりました。本編で分からなかった点が明らかにされたのは良かったですが、1番難しかったです。このシナリオを見た後に本編をプレイすると、それまで出てこなかったイベントも少し出てきて、手の込んだ作りだと思いました。
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滝本竜彦・角川文庫・2005年
本屋でタイトルを初めて見たとき、NHKの仕事について書かれたものなのかなと思っていました。しかし、本を手に取って裏表紙のあらすじを読んでみると、全然違い、声を出して笑いそうになりました。本屋の中で笑うのは恥ずかしいので、買って帰って読みました。
主人公は自分のことを「ひきこもり」と言っていますが、結構外に出ているのでひきこもりというよりはニートに近いのではないかと思いました。けれども、「ひきこもり」という設定だからこそこのタイトルがあるので仕方ないと思いました。ホンの少しだけですが、NHKのアニメについて語られていたのも面白かったです。
前半は面白くて笑っていました。けれども、途中からシリアスな話になり、その内容が理解できるものだったため、途中で少し泣きました。小説で泣いたのはこれだけです。
文体は真面目な小説が好きな人には合わないかもしれません。ただ、私にとっては、あまり考える必要がなくて楽に読めるものでした。
ヒロインの岬が特に印象に残りました。この本を読む少し前に宗教の勧誘を受けたので(相手は「宗教じゃないよ」と言っていましたが)、彼女の言葉や経験してきたことに共感できることがいくつかありました。