フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。
12歳以上推奨・RPGツクールVX Ace製・アクションADV・
現代ファンタジー・難易度高め・ED1種類
人間の言葉を喋る虫たちのいる世界に迷い込んだ主人公が、元いた場所へ戻ろうとするという内容です。
基本的には主人公を攻撃してくるものを避けるゲームとなっています。慣れている方であれば難易度はあまり高くないかもしれませんが、私は中盤に何度もゲームオーバーになり、個人的に難しいと感じました。
探索と謎解きも少しありますが、そちらは比較的簡単でした。
個人的に、現実の世界にいる虫はあまり好きではなく、普段はあまり見たくありません。
しかし、このゲームに出てくる虫は可愛く見えました。主人公に対して害を与えない虫が結構多くて安心しました。
探索して、虫たちの話を聞くのが楽しかったです。
この作品の場合だと、虫よりむしろ食虫植物の方が怖かったです。
このゲームは、「ふりーむ!」で公開されています。
Nscripter製・ノベル・現代日本もの・選択肢あり・短編・難易度普通・ED4種類
夏休みが終わる頃になっても宿題を終わらせていない主人公が、どうにかして宿題を終わらせようとするという内容です。
ひと夏の体験を味わう気分になれて楽しかったです。主人公の奮闘ぶりも読んでいて面白かったです。
既読スキップやテキスト速度の変更が上手く使えなくて、不便に感じることが少しだけありました。
しかし、短編で、エンターキーを押し続けることがスキップの代わりになるため、なんとかなりました。
文章を読むときは、このゲームに関しては、エンターキーを使うよりマウスをクリックする方が読みやすかったです。
この作品で最も好きな点は、秀才のクラスメイトの描写です。
バッドエンドだと厳しく見えるシーンもありますが、他のエンドでは努力することが良い事だと考えていることに共感できて、良い人であるように感じました。
宿題はできる限り、人に頼ろうとせずに自分の力でやるべきだと思います。
この作品は「ふりーむ!」で公開されています。
邦画・現代・122分
小学生の女の子が、性に関する知識がないまま友達と「くっつけっこ」という遊びをしたら、妊娠してしまったという内容です。
原作となっている漫画もあるようですが、読んだことがないため、ここで書くのは映画のみの感想です。
正直、不満な点も一部ありますが、こういう題材の作品は必要だと思いました。
この作品の好きなところは、性教育のあり方に対して問題提起がされていることです。
反感を持つ方もいるかもしれませんが、私個人は、「子どもはどうしたら産まれるのか」ということについて、義務教育で正しく教えた方が良いという意見を持っています。
というのも、小学生の頃、授業であるビデオを見て、街で異性と偶然ぶつかっただけでも妊娠すると勘違いしていたからです。今はそういう訳ではないとは分かりました。しかし、今でも妊娠について情報を集めようとしても、事実とそうでないものの区別がつかないことがあります。
それとは多少異なりますが、この映画の場合は、性知識がないことが原因で起こる、取り返しのつかない問題もあることを教えてくれます。
主人公は子どもが産まれる方法を、「くっつけっこ」という遊びをした日より後に知ることになります。
それからの主人公の心情や、授業で教えた教師と児童の保護者との対立が興味深かったです。
LemoNovel AS3製・ホラーノベル・現代日本もの・短編・選択肢なし・ED1種類
高校生の主人公が夏休みに、昔住んだことのある場所を訪れるという内容です。
この作品をプレイするには、Adobe AIR 3.1以上がインストールされている必要があります。
序盤は、旅をするような楽しさがありました。しかし、すぐにそれを覆すような展開になりました。
主人公がある事件のことを聞き、真相を探ることになります。
ストーリーを進めるにつれて徐々に事件の全貌がみえてくるのですが、結末は予想できませんでした。
ホラーですが、幽霊などの怪異がメインのものとは種類が異なります。
「怖い」というよりは、どちらかというと、「悲しい」タイプの物語でした。
この作品は、「ふりーむ!」で公開されています。
吉里吉里製・ノベル・現代日本もの・選択肢あり・短編・難易度低め・ED4種類
8月下旬、歩道橋の下で雨宿りをしている主人公が、そこにやって来た人と話をするという内容です。
このゲームは、ノベルゲームをやり始めたばかりの頃にプレイしました。2007年か2008年くらいなのですが、今でも大好きです。
説明書にはオチが読めるというような文章が書かれていました。しかし、ノベルをあまり知らなかったというのもあってか、当時の自分には予想できませんでした。
1周目は、ただ人と会話するだけなのかと思っていました。
雨が降っているからという理由があるとはいえ、話し相手が去って行っても歩道橋の下から動こうとしない主人公に疑問を感じました。
けれども、プレイを繰り返すうちに段々と真相が見えてきて、主人公がずっと同じ場所にいることにも納得するようになりました。
あるエンディングを見るとタイトル画面が変わります。その頃になって最初のタイトル画面の意味を初めて理解しました。この仕組みがすごいと思いました。
この作品は、「Vector」で公開されています。
2018年3月9日追記……現在は公開停止されているようです。