フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。
吉里吉里製・ノベル・現代日本もの・短編・選択肢あり・難易度普通・ED5種類
ある高校の「ミステリー研究部」のメンバーが修学旅行のため京都と奈良を訪れるという内容です。
主人公は女子生徒で、キャラ別のエンドがあります。キャラ別エンドは友情寄りで、男女ともに2人ずつあります。
始めのうちは、メンバーは普通に修学旅行を楽しんでいる様子でした。
選択肢によって変化する、主人公と各キャラとのやり取りが面白かったです。
しかし中盤で、主人公たちは数年前京都で起こったある事件について知ることになります。そして、事件について調べようとします。
そこから起こる出来事は、修学旅行で経験する人は実際だったらおそらくいないと思います。そのため、このゲームの登場人物達は貴重な体験をしたと考えました。
中学生だった頃自分も修学旅行で京都へは行きましたが、この作品には行ったことのない場所の描写が出てきて、いつか行ってみたいと感じました。
制作者の方のサイトはこちらです。
WORF RPGエディター製・RPG・ファンタジー・長編・難易度普通・ED1種類
『インモラル』というタイトルの冒険小説があるという世界で、その本に関わった人たちに起こる出来事が描かれた物語です。
薬屋の少女が記憶喪失だという少年と出会い、彼の記憶を取り戻すための手助けをする場面から始まります。
ゲームを進めるうちに、他のキャラの視点のストーリーも出てきます。
1章は比較的ほのぼのしていましたが、2章以降はシリアスな場面が多くなります。
波乱万丈な展開に夢中になりました。
また、「良い世界を作るためにはどうすれば良いか」ということに対して、登場人物それぞれが自分なりの考えを持っています。
メインキャラの行為に対して、「酷い」と感じる場面はありました。だからといって、キャラ自体は嫌いにはなりませんでした。
作中で意見の対立はあるものの、それぞれが自分自身で考えて出した答えなので、否定するようなものではないと思いました。
途中までは、作中に出てくる恋愛要素と友情要素を主に楽しみながらプレイしていました。
しかし終盤では、その2つを超えるような衝撃的なシーンがあり、驚きました。
サブイベントやおまけも豊富で、たくさん遊べました。
このゲームは、「ふりーむ」で公開されています。
2021年8月14日追記……現在は公開停止されているようです。
吉里吉里製・ノベル・現代日本もの・中編・選択肢あり・難易度普通・ED6種類(真ED1種類)
仲良しの女の子3人組が「不思議研究会」というサークルを作って活動することになるという内容です。3人はサークル活動の一環として、「呪い」について調査することになります。
主人公たちは呪いの調査のため、ある村を訪れます。
その村が怪しく不思議な場所のようで、気になりました。
また、そこで呪術師だという少年と出会います。彼の台詞の節々からは、恐怖を感じる部分がありました。けれども、そこが魅力でもありました。
彼と主人公の関係も好奇心をそそられるものでした。
シリアスな要素はありますが全体的にはギャグが多く、明るい印象を受けました。
選択肢を選ぶ他に画面内の気になるところをクリックする「調査モード」という場面もあり、面白かったです。
この作品は、「ふりーむ!」で公開されています。
NScripter製・ノベル・現代日本もの・短編・選択肢あり・難易度やや高め・ED複数(真ED1種類)
男の子が憧れの女の子とデートすることになるという内容です。
男女の恋愛ものでヒロインの好感度設定もありますが、ギャルゲとは少し異なります。
選択肢を選んだ後にいろいろなパターンのシナリオを見ることができ、繰り返しプレイする楽しみがありました。
また、このゲームには、バッドエンドが多いという特徴があります。
バッドエンドを迎える度に、主人公には幸せになって欲しいと感じました。
1周目でトゥルーエンドに到達することは難しいと思います。
ただし、選択肢を総当たりしていればトゥルーエンドを見ることはできます。
おまけでは登場人物や作中に出てくるものについて、詳細を知ることができます。
普通の単語に関してもこのゲーム独自の解説が書かれていて面白かったです。
制作者の方のサイトはこちらです。
LiveMaker製・ノベル・現代ファンタジー・短編・選択肢あり・難易度普通・ED3種類(真ED1種類)
30歳の男性が魔法少女に変身し戦うという内容です。
恋愛要素がありますが、少し特殊なものです。
主人公の変身前と変身後にギャップがありました。
また、戦闘シーンには臨場感がありました。
主人公と敵の幹部の関係に関する描写が特に好きです。主人公が幹部に対して持つ想いが、興味深いものでした。
幹部の正体は意外でした。そして、正体を知ってからの主人公の言動には驚かされました。
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