フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。
吉里吉里製・ノベル・現代日本もの・短編・選択肢あり・難易度普通・ED5種類(真ED1種類)
OLである主人公が、自宅へ届いた脅迫状のような手紙について、探偵事務所へ相談をしに行くという内容です。
「斎果」は「さいはて」と読むようです。
キャラクターが主人公を含め皆個性的で、印象に残りました。
特に、探偵の助手は台詞も動きも目立っていて、登場するだけでも面白かったです。
また、本文中の文字には、クリックすることで解説を読めるものがいくつかあります。
こちらもネタが含まれているものがあって楽しかったです。
この作品は基本的にはコメディです。けれども、トゥルーエンドへ進むルートにはミステリーのような要素もありました。
トゥルーエンドは、脅迫状に関して謎だと思っていた点が全て解明して、すっきりとした終わり方でした。
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RPGツクールVX ACE製・ADV・ファンタジー・短編・難易度低め・ED1種類・一部ボイスあり
クリスマス前に倒れてしまったサンタクロースを主人公たちがどうにかしようとするという内容です。
オープニングで流れるBGMとボイスが自分の好みでした。そのため、序盤から楽しむことができました。
ゲーム内のキャラクターに話しかけることで、アイテムを入手するためのヒントがもらえます。キャラクターに話しかける際、パーティメンバーのどちらが相手に話しかけるかを選べるシステムがあります。
話しかける相手によっては台詞が変わることもあるので面白かったです。
サンタクロースが倒れていた理由は最後に分かります。
プレイ前に想像していたものと違って、意外でした。
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2023年1月24日追記……現在は、ゲームは公開停止されているようです。
LiveMaker製・ノベル・現代ファンタジー・中編・選択肢なし・ED1種類
絵本作家になろうとしている青年が、引っ越し先のアパートで幽霊の少女と出会うという内容です。
背景デザインがこの作品のテーマに合わせて、絵本のようになっているところが好きです。
物語自体も温かみがあって、落ち着いて読むことができました。
不思議なことが起こり、それをきっかけに日常生活に少しずつ変化が現れるという点が素敵だと思いました。
気候の描写やラストも印象深いものでした。
表題作の他に、閑話として2作品が収録されています。どちらも興味深い内容でした。
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吉里吉里製・ノベル・現代日本もの・短編・選択肢あり・難易度普通・ED4種類(真ED1種類)
夜にどこかの屋上で、2人の男女が会話をするという内容です。主人公は男性で、女性からクイズを数問出されます。
プレイヤーがクイズの答えを選ぶことで物語が進みます。正解数によって、エンディングが変化します。
このゲームの1番好きなところは、最後に出されるクイズです。
ノベルゲームならではの内容で、新しさを感じました。文章をじっくり読ませる仕掛けがあって、面白かったです。
どのエンディングを見ても、この作品に出てくる女性が不思議な人だという印象を持ちました。しかし、そこが魅力的でもありました。
その点も含めて、独特の雰囲気がある作品でした。
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残酷描写あり・RPGツクール2000製・ADV・現代ファンタジー・短編・難易度普通・真ED1種類
主人公の男性が、時間を巻き戻すことができるという時計を手に入れるという内容です。
彼は時計を使用して、過去に自分がしてしまった行為をやめようとします。
時間が巻き戻る場面での、キャラの動きが細かくてすごいと思いました。
また、ドアや電気などゲームの舞台となっている部屋にあるものに触れることでキャラの行動を変えるというシステムになっていて、展開を予測することを楽しめました。
この作品で特徴的なのは、主人公が過去に戻って行動を変えたとしても、良い結果になるとは限らないという点です。
悪い結末を迎えた場合は再び時計を使用して別の行動を起こすことができるのですが、時計を入手する前よりも酷いと感じる結果になることもありました。
そのような過程を繰り返すことで、最終的に主人公が選んだ結末を見ると、それ以外の選択はないような気がしました。
このゲームをプレイするともしかしたら、「あのときこうすれば良かった」というような後悔をすることが少なくなるかもしれません。
この作品は、「無料ゲーム総合サイト」で公開されています。