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お気に入りと自由帳

フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。

彼岸の花は夜に咲く

12歳以上推奨・ティラノビルダー製・ノベル・現代日本もの・
短編・選択肢なし・ED1種類

結婚したばかりなのに遊び続けている青年が、1人の男性から苦言を呈されるという内容です。
シリーズもののうちの1つですが、単体でプレイしても問題ありません。

「親が子を産む」という行為はどういうものなのか、考えさせられる物語でした。
メインキャラクター2人がそれぞれ自分なりの思考を持っていたところが印象に残りました。

後半からの展開は意外で、彼らの未来が気になるようなものでした。

製作者の方のサイトはこちらです。
作品自体は、「ふりーむ!」でプレイできます。

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君といっしょにいきたいのです

15歳以上推奨・BL要素あり・ティラノビルダー製・ノベル・
現代日本もの・短編・選択肢なし・ED1種類

自殺をした男性が、幽霊になるという内容です。
彼の部屋を、アパートの大家である青年が訪れます。

2人は会話が通じないため、意思疎通をはかることができません。
しかし、双方を大切に想っていることが伝わってくる物語でした。
関係性としては歪んだものではありますが、否定はできないような気がしました。

おまけとして読める前日談やスチルも楽しめました。

製作者の方のサイトはこちらです。

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ソフィのメガネ

WOLF RPGエディター・ADV・近未来・短編・難易度低め・ED1種類

記憶喪失の主人公が、原因を知るために廃墟を調べるという内容です。
彼は、同じように記憶喪失である人物と出会い、共に行動します。

調べたら良い箇所はわかりやすく表示されるので、プレイが楽でした。
謎解き要素なども一切なく、ストーリー重視の作品でした。

作中の舞台となっている世界では、メインキャラクターの他には生きている存在が見つかりません。
このような世界で、彼らがお互いを支え合いながらどうすべきか考えていくところに、魅力がありました。かなり特殊ですが、一種の愛の形が表現された物語であったように感じました。

製作者の方のサイトはこちらです。
ゲーム自体は、「ふりーむ!」で公開されています。

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月の炎

板倉俊之・新潮文庫・2021年

皆既日食が起こる時期に、連続放火事件が起こるという内容です。
主人公である男子小学生は、友達と一緒に犯人捜しをします。

単行本で発売されていた頃から気になっていましたが、当時は書店からすぐなくなったので入手できませんでした。
しかし、ちょうど皆既日食があった今年に読めたため、良かったかもしれないと感じました。

ミスリードが多く、予想のつかない展開の連続でした。後半の伏線回収もすごかったです。
犯人を当てることができる人は、かなり少ないのではないかなと思います。

ミステリー要素だけでなく、青春要素にも魅力がありました。
主人公とヒロインをはじめとする登場人物たちの人間関係には、考えさせられるものがありました。

個人的には、日本神話に関連する表現が特に印象に残りました(「日本神話」という単語を出すだけでもネタバレになってしまうかもしれませんが、これだけでは中身はわからないはずなので大丈夫だと判断させていただきます)。
様々な面で、絶賛したくなる小説でした。

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シリアルキラーの名前

BL要素あり・吉里吉里製・ノベル・現代日本もの・
長編・選択肢なし・ED1種類・ボイスあり

バーで働いている青年が、客の1人と仲良くなるという内容です。
第1章と第2章で、語り手が変わります。

製作者の方の他の作品にも共通しますが、シナリオ、背景を含むイラスト全て、動画演出、BGMなどを1人で担当されています。この作品に関してはボイスは他の方も参加されています(他の作品では、製作者の方が1人で主要人物全員を演じています)が、メインキャラクター2人のボイスは製作者の方によるものなので、相変わらずすごいと感じました。
スチルやアニメーションも多く、飽きさせないような工夫が凝らされていました。

この物語のメインとなる2人は、性格も雰囲気も正反対のタイプです。
だからこそ、お互いに対して自分に持っていない魅力を感じ、惹かれ合うのだろうと思いました。
第2章の語り手による心情描写や彼の過去には、いくつかは共感できる部分がありました。

恋愛ものですがタイトルから察せられるように、2人の関係には危うさがあります。
けれども、夢中になった時点で、相手がどのような行動をしても関係を維持するという選択肢しか思い浮かばない状況であったように感じました。また、片方にとっては認めてもらえる相手が他にいないということから、離れがたき存在になってしまったのだろうなと考えました。
そのため、プレイし終わった後は切なさが残りました。

製作者の方のサイトはこちらです。

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現代日本を舞台とした創作物が特に好きです。

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