フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。
吉里吉里製・ノベル・近未来・SF・中編・選択肢なし・ED1種類
ある少女に、「魔王」と呼ばれた男子高校生の物語です。
個人的な話になるのですが、1999年、ノストラダムスの大予言が流行ってた頃、小学生だった私は、同じクラスにいた人達から、「恐怖の大魔王」と言われました。
しばらく経って、その言葉を最初に言った人が彼の友人と会話をしているところに偶然出くわし、「泣いたら面白いから」という理由で発言していたことを知りました。
こういうこともあって、主人公の場合は何故「魔王」と呼ばれるのか、気になってプレイしました。
主人公の周囲の人間関係を把握していくうちに、「魔王」と呼ばれる理由は私の場合とは違い、単純ではないものだろうなと思いました。
前半は、主人公について、基本的なものの考え方などが、自分とは違うタイプだと感じていました。
その代わり、理由が判明する場面では、大切な人を強く思いやる心を持っているという、自分にはない長所を持ったキャラに見えました。タイトルに「親愛なる」という言葉が含まれている意味も分かりました。
ギャグが含まれる場面もありますが、全体的には重みのある世界観でした。
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