フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。
RPGツクール2000製・ホラー風ADV・現代日本もの・女主人公・中編・難易度普通・ED複数
見たら死ぬと言われている黒い蝶を見てしまった主人公が、どうすれば死を回避できるか調べるといった内容です。ホラーゲームのようですが、説明書によると、正確には「ホラーチックゲーム」であるそうです。
エンディングはTrue End1つ、Happy End1つ、Normal END1つ、Bad End複数です。1番好きなのはハッピーエンドです。終わり方が綺麗だと感じました。
空や風景のグラフィックを見て、優しい雰囲気を感じました。
ストーリーには、「呪い」が関わってきます。呪いに対する自分の考えは、今はなんとも言えなくて書く事ができません。しかし、人を呪おうとするような人の行為や、些細なことでも人間関係が変わることが少し怖いと思いました。
また、ある事柄について犯人を当てる要素があります。キャラを会話したりイベントを見たりした上で大体の予想はつきましたが、別のキャラが犯人というパターンがあっても違和感ないように思えました。
このゲームで最も楽しかったのは、「メモリアル」というイベントを集める要素です。どのようなイベントがあるのか気になって、コンプリートするために2週目もプレイしました。その際、2週目に一部イベントがスキップできる機能があったため、サクっと見られて便利でした。
ゲーム中にヒントが結構あったのもプレイしやすかったです。
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RPGツクール2000製・サイコサスペンスADV・現代日本もの・短編・難易度普通・ED3種類(真ED1種類)
恋人に振られた主人公がネットでの相談相手に会いにいくというストーリーです。
主人公がストーカーみたいで怖かったです。幽霊や怪奇現象よりも怖い人間が表現されているところにはまりました。
相談相手の主人公に対する反応は普通のことだと思います。ただ、主人公の視点から考えてみると、友達だと考えていた相談相手に予想外の行動をとられて衝撃的だったのかもしれません。
トゥルーエンドは傍から見たらハッピーエンドとは少し違うような気がします。人を選ぶ要素だと思いますが、個人的にはそこが好きです。
全てのエンディングを見るのにかかった時間は20分程度でした。
このゲームは、「ふりーむ!」で公開されています。
WOLF RPGエディター製・アドベンチャー風野球風ロボシューティング・現代日本もの・
中編・難易度低め・ED1種類
少し変わった要素のある、野球ゲームです。
直接的な下ネタが結構出てくるので、そのようなものが苦手な方には向いてないかもしれません。
基本的には文章を読み、途中に出てくる選択肢を選んで進めます。選択肢によってエンディングが変わることはおそらくありません。
試合シーンではミニゲームがあります。ミニゲームの操作方法は、ゲーム内で解説があったので分かりやすかったです。試合に負けた時にコンティニューすることもできます。
高校野球がテーマになっています。しかし、実際の学校では見かけない背景に対して主人公がツッコミを入れたり、学生だと分からない部員がいたりと、現実では有り得ない要素がありました。
最初から最後までテンションの高いゲームでした。気になった部分にキャラがどんどんツッコミを入れていくところが面白かったです。そして、少年漫画のように燃える展開もありました。
キャラが個性的なのも特徴です。ほとんどのキャラの名前がイメージ通りで覚えやすかったです。
すっきりとはしていますが続きがありそうな終わり方で、最後までプレイしてもまだ謎は残っています。もし続編が公開されたらプレイしたいです。
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ダニエル キイス・早川書房・1989年
心理学の講義を受けたことがあります。その心理学の教科書で紹介されていました。
あることをきっかけとして、主人公の男性に変化が起こるという内容です。
この本について、心理学の先生は「ひらがなが多くて変な文章から始まる」と言っていました。この説明を聞いていなければもしかしたら、読みにくい文章だと感じてすぐに読むのをやめていたかもしれません。しかし、実際は、ひらがなの多い文章から始まることで、主人公が成長して文章にも漢字が増えた時の変化が楽しめました。
読んだ時の一番の感想は、「ギャルゲみたい」というものでした。そのような見方をする小説ではないだろうなとは思いました。それに、恋愛がメインではなく細かいことを挙げていくとギャルゲと異なる点は多数あります。けれども、男主人公の視点で物語が語られる点や、主人公がいろいろな人と関わっていく上で成長し、覚えていなかった昔のことも思い出し、異性とも付き合うという点から当時はそう感じました(ギャルゲを数多くやっている訳ではないので違う部分もあるかもしれませんが、ギャルゲに対してはそのようなイメージを持っていました)。
タイトルにある「アルジャーノン」の出番が少なく感じたのは気になりました。心理学のどの内容と関係があったのかも忘れてしまいました。
しかし、主人公と周囲の関係が興味深い内容でした。また、主人公が頑張っている様子が伝わってきて、自分も頑張ろうという気持ちに少しだけなれました。