フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。
15歳以上推奨・吉里吉里製・乙女ゲー・現代ファンタジー・中編・
難易度普通・ED7種類・攻略対象3人
女子大生の主人公がある日壷を拾い、壷の中から少年が出てくるという内容です。
主人公は彼に願い事を3つまで叶えてもらえることになります。
立ち絵に出てくるキャラがまばたきをしたり、画面上に表示される「STATUS」という文字をクリックすると好感度を確認できたりと、細部にまでこだわりが感じられ、すごいと思うことが何度かありました。
キャラは三者三様でそれぞれに違った魅力がありました。
初登場時と後半では、登場人物に対する印象が変わりました。
その中でも最も好きなのは、壷から現れた少年である鉄平のルートです。
1番最初にエンディングを見たルートですが、このゲーム全体の物語の核心に触れるものだったため、最後に見た方が良かったかもしれないと思いました。
制作者の方のブログはこちらです。
RPGツクール2003製・RPG・現代日本もの・中編・難易度普通・ED2種類
前編にあたる「サイコ・プラトーン」と、後編にあたる「サイコ・プラトーン 完結編」の2作で1つのストーリーとなっています。
OLである主人公が様々な事件に巻き込まれるという内容です。
ストーリーは社会風刺のきいたものでした。特に、前編のラストが印象に残りました。
登場するキャラクターの個性も立っていて面白かったです。
また、実在する場所が舞台として出てくるところがあります。これは、個人的に好みのポイントでした。
そして、最も注目して欲しいところは、グラフィックです。
このゲームのドット絵を見てすごいと感じる人は結構いると思います。さらに、戦闘シーンではそのドット絵によるアニメーションが派手で、驚きがありました。
戦闘はイベント戦闘のみです。
オリジナル戦闘ですが、説明がわかりやすかったので戸惑うことはありませんでした。
このゲームは、「Vector」で公開されています。
NScripter製・ノベル・現代学園もの・恋愛要素あり・短編・選択肢なし・ED1種類
男子中学生が同じクラスの女子に興味を持ち話しかけたことをきっかけに、次第に2人の関係が深まっていくという内容です。
このノベルには、初めて目にした言葉がたくさん出てきました。しかし、そのような言葉のほとんどは、文字をクリックすることで解説を読むことができました。
メインキャラ2人の台詞による解説だったので、難しい事柄も分かりやすく感じました。覚えられるかどうかは別問題なのですが。
主人公もヒロインも読書家で知識が豊富という設定で、解説を読みながらプレイするうちに、自分ももっと本を読みたいという気分になりました。
ただ、私の場合は興味を持つ範囲が狭く、読むスピードも遅いため、この作品の登場人物のようにはなれそうにもないと思います。
好きな場面は、2人が月について会話するところです。
というのも、私は最近、インターネットで「月がきれいですね」という言葉の意味を知りました。そして、この作品にも、その台詞に関する会話が出てきて嬉しかったからです。
また、このシーンでの2人のやりとりは、青春というイメージに合っていて楽しかったです。
製作者の方の別の作品をプレイしたことがある方なら予想はつく内容かもしれませんが、後書きも面白かったです。
この作品は、「ふりーむ!」からダウンロードできます。
百合要素あり・吉里吉里製・ノベル・ファンタジー・選択肢あり・短編・難易度普通・ED6種類
ある国の姫と彼女の護衛との恋愛物語です。
立ち絵の表情の変化多く、最初から最後まで楽しくプレイできました。
また、短編で選択肢の後すぐにルートが分岐するということもあり、エンディングの回収がしやすかったです。
主人公である護衛が、女の子だけど格好良かったです。容姿と性格ともに、女の子が惚れてもおかしくないと思いました。
一方、姫は明るくて笑顔が可愛かったです。
1番好きなエンディングはエンド5です。スチルに出てくる2人が幸せそうに見えました。
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15歳以上推奨・LiveMaker製・ノベル・現代日本もの・短編・選択肢なし・ED1種類
ある男子中学生2人の関係が描写された作品です。どちらかというとシリアスです。
メインの登場人物2人からは、友情より少し強い絆のようなものを感じました。
私は基本的に1人でいることが好きなのですが、このノベルを読んでいる間は、2人のような関係が誰かと作れたら素敵だと思いました。
ラストは絵本や児童向けアニメでたまに出てくる展開ではあるものの、そこに至るまでの過程はこの作品ならではのものでした。そのため感動的で、泣きそうになりました。
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