フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。
WOLF RPGエディター製・ADV・現代・短編・難易度普通・ED複数
頭痛持ちの女の子が、バレンタインのチョコを用意して男の子に渡すように、兄から言われるという内容です。
兄の質問に対してどう答えるかによって展開が変わります。乙女ゲー風ですが、攻略対象の好感度を上げて恋愛するものとは、少し異なります。
コメディ要素が強く、意外な展開もありました。
また、BGMがルート分岐と関わっていて、珍しいタイプだと思いました。
1度クリアするとキャラ紹介やEDリストが見られるようになります。
エンディングは多めですが、EDリストで確認できるので、回収しやすかったです。
全エンディングの中では「F-2」というエンドが、アニメーション演出があり特に印象に残りました。
制作者の方のサイトはこちらです。
RPGツクールVX製・RPG・ファンタジー・長編・難易度高め・ED1種類+おまけ
ひきこもりだった少女が、あることをきっかけに世界中にある物の魂に入り、「呪い」を解決していくことになるという内容です。
キャラグラフィックとBGMは自作のものだそうで、どちらも第一印象の時点で好きだと感じました。特に、キャラグラフィックは可愛かったです。
ストーリーを進める上で主人公はさまざまな町や村を訪れることになります。
それぞれの町や村に特産品や気候などの特徴があり、新しい場所を訪れる楽しみがありました。ちなみに、「アルセア」という町が1番印象に残りました。
また、「旅の軌跡」というシステムがあり、いくつかのイベントは条件を満たすと達成したものとしてリストに記録されます。
この「旅の軌跡」を集めることが、自分の好みに合っていました。
詳しくは書きませんが他にも、装備合成や世界地図、飛行船などいろいろなシステムがあり、遊べる要素も多かったです。
難易度は、本編はレベル上げをしてゲーム内にあるヒントを見ていればクリアできるものでした。ただし、本編クリア後のシナリオからは難易度が上がります。私にとっては、今までプレイしたRPGの中で1番レベル上げやアイテム集めをした作品です。
制作者の方のサイトはこちらです。
Nscripter製・ノベル・現代日本もの・短編・選択肢なし・ED1種類
ひきこもりの主人公が女子中学生と出会う、ボーイミーツガールストーリーです。
設定自体は他の作品でも使われることがあります。しかし、このノベルは、他の作品とは異なる特別な部分がありました。
特徴的なのが、主人公の過去の描写です。
このようなことがあったのならひきこもりになっても仕方ないと感じました。また、彼と同じようなことを考えていた時期があったため、共感できる部分がありました。
ヒロインも秘密を持っていて、気になりました。
主人公とヒロインの性格は対照的ですが、2人とも好きなキャラです。
ラストは、主人公に先を越されたような気持ちになりました。
制作者の方のサイトはこちらです。
15禁・WOLF RPGエディター製・ホラーADV・現代学園もの・中編・難易度普通・ED複数
主人公の少女が、「操」と友達の死について、真相を知ろうとするという内容です。
主人公の他に数人キャラが出てきます。彼らにあることが起こるのですが、その時の主人公の反応がものすごく冷静で、珍しいタイプだと感じました。
最初はコメディ寄りなのかと思っていましたが、真面目なストーリーでした。
また、現在公開されているバージョンでは、条件を満たすと男主人公のバージョンでもプレイすることができます。
男主人公については、普通はこういう反応をするだろうなと思いました。これを含めたおまけでは、女主人公のバージョンをプレイしただけでは分からなかったことを知ることができ、脇役に対する印象も一部変わりました。
このゲームには、ゲームオーバーがいくつかあります。しかし、ゲームオーバーになった後、コンティニューするかどうかを問われます。
コンティニューするを選ぶと、ゲームオーバーになった場所の少し前からプレイを再開できます。とても便利で、バッドエンドの回収が楽しかったです。
制作者の方のサイトはこちらです。
NScripter製・ノベル・現代ファンタジー・選択肢あり・中編・難易度普通・ED複数
男性主人公が、「天使屋」と呼ばれる宗教団体と関わることになるという内容です。
この「天使屋」という団体は、私の知っている、実在している宗教団体とはかなり異なります。
しかし、実在しているとある団体にも、このノベルに出てくる「天使屋」と考え方が似ている部分もあるように思いました。
また、ヒロインが魅力的でした。彼女に感情移入しやすく、これからの人生では辛い目に遭って欲しくないと思いました。
スチルの多さや後半のシリアスな描写も楽しめました。
この作品は、「Vector」で公開されています。