フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。
吉里吉里製・ノベル・現代ファンタジー・長編・選択肢なし・ED1種類
「ロワイヨムヘブン」というサイトの管理人が公開したゲームをダウンロードした人たちが、ゲームの中の世界に入ってしまうという内容です。
「ロワイヨムヘブン」は架空のサイトですが、アクセスすることはできます。このノベル自体も、架空サイトのBBSからダウンロードできます。
この作品の第一印象は、「絵がすごい」というものでした。しかし、プレイすることによって、すごいのは絵だけではなかったと思うようになりました。
本編を読むだけでも十分楽しめるのですが、架空のサイトを見ていると作中に出てくる会話の内容などがより理解できるようになります。
あまり見たことがない仕掛けだったので、珍しさを感じました。特に、BBSでのやりとりとの関連性を知ることが面白かったです。
ストーリーが進むにつれ、主人公であるサイトの管理人が現実世界で体験してきたことが分かるようになります。
サイトに関することと管理人が体験してきたことの中には、お互いにリンクしているものもあって、興味深かったです。
制作者の方のサイトはこちらです。
BL要素あり・吉里吉里製・ノベル・現代日本もの・選択肢あり・短編・難易度普通・ED4種類
エイプリルフールが題材となっているノベルです。
BL要素はありますがメインではありません。ただし、ストーリーにおいて重要な役割となっています。
昔仲の良かった友達同士が、数年後再会し、ある事件に巻き込まれることになるという内容です。
全く先の読めない展開で、ストーリーが進む度に驚きがありました。
緊張感もあり、選択肢を選ぶ時には少し迷いました。
主人公が大変な状況でも人を信じる性格だったので、良い人なんだなと思いました。
このゲームはこちらのサイト「銀灯」で公開されています。
2018年9月18日追記……ボイスやCGが追加されたリメイク版が公開されました。
2021年8月14日追記……現在は、サイトはなくなっているようです。ゲーム自体は、「ふりーむ!」で公開されています。
吉里吉里製・ノベル・やや女性向け・ファンタジー・恋愛もの
選択肢あり・中編・難易度高め・ED7種類
童話の「白雪姫」が元となっている作品です。
といっても、童話とは異なり、姫と従者の恋愛が描写されています。
童話にある要素をたくさん残しながらも、オリジナリティに溢れる物語になっていて、発想力に驚きました。
絵も「白雪姫」のイメージと合っていて好きです。
メインキャラは4人います。それぞれに違った魅力がありました。
本当は1人1人に対して持った感想を書きたいのですが、長くなるので2人にします。
まず、主人公のお姫様についてです。
感情表現が豊かで可愛いです。わがままなところもありますが、芯の強いところもあって、意外性がありました。
あとは従者についてです。彼についてよく知るには、ED7に進むためのルートを見る必要があります。
似たような境遇に置かれたとき、自分には絶対にできないことをしていたのですごいと思いました。
ノベルカテゴリとして扱っていますが、ゲーム性が高く、コンプリートするには時間がかかりました。
ただし、どうしても進め方がわからないときにヒントを見ることができたので、嬉しかったです。
個人的にはED6が1番難しかったです。
制作者の方のサイトはこちらです。
吉里吉里製・ギャルゲー・現代学園もの・中編・難易度普通・ED複数・攻略対象3人
高校2年生になった主人公が、女子生徒と出会い、交流を深めていくという内容です。
攻略できる女の子は、同級生、先輩、後輩の3人です。
あくまでも私の中のイメージですが、「日常生活に変化や刺激が欲しい」と考える学生は、結構いると思います。
このゲームの主人公もそのようなタイプだったこともあって、青春物語として、すごく楽しむことができました。
実際の生活では一部例外もあります。けれども、新しく人と出会ったり日常生活の些細な変化に気付いたりすることは、良い経験になることもあると感じました。
1番好きなのは先輩ルートです。彼女と会う場所が、自分好みでした。
それに加え、先輩が頭の中で何を考えているのかが予想できなくて、先の読めない展開でした。
このゲームは、「Vector」からダウンロードできます。
NScripter製・乙女ゲー・現代日本もの・中編・ED2種類・ボイスあり
主人公の女の子がおじさんに誘拐されるという内容です。
設定自体はどちらかというと重いです。しかし、主人公がマイペースでコメディ要素もあって、安心感がありました。
とはいっても、選択肢の後は雰囲気が変わり、シリアスな描写が中心になります。
誘拐犯のおじさんが、嫌いにはなれないキャラでした。
酷い部分もあるのですが、どうしても辛くて仕方ない時は、彼のような人に会うことで救われることもあるのではないかなと思いました。
制作者の方のサイトはこちらです。