フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。
WORF RPGエディター製・RPG・ファンタジー・長編・難易度普通・ED1種類
『インモラル』というタイトルの冒険小説があるという世界で、その本に関わった人たちに起こる出来事が描かれた物語です。
薬屋の少女が記憶喪失だという少年と出会い、彼の記憶を取り戻すための手助けをする場面から始まります。
ゲームを進めるうちに、他のキャラの視点のストーリーも出てきます。
1章は比較的ほのぼのしていましたが、2章以降はシリアスな場面が多くなります。
波乱万丈な展開に夢中になりました。
また、「良い世界を作るためにはどうすれば良いか」ということに対して、登場人物それぞれが自分なりの考えを持っています。
メインキャラの行為に対して、「酷い」と感じる場面はありました。だからといって、キャラ自体は嫌いにはなりませんでした。
作中で意見の対立はあるものの、それぞれが自分自身で考えて出した答えなので、否定するようなものではないと思いました。
途中までは、作中に出てくる恋愛要素と友情要素を主に楽しみながらプレイしていました。
しかし終盤では、その2つを超えるような衝撃的なシーンがあり、驚きました。
サブイベントやおまけも豊富で、たくさん遊べました。
このゲームは、「ふりーむ」で公開されています。
2021年8月14日追記……現在は公開停止されているようです。
吉里吉里製・ノベル・現代日本もの・中編・選択肢あり・難易度普通・ED6種類(真ED1種類)
仲良しの女の子3人組が「不思議研究会」というサークルを作って活動することになるという内容です。3人はサークル活動の一環として、「呪い」について調査することになります。
主人公たちは呪いの調査のため、ある村を訪れます。
その村が怪しく不思議な場所のようで、気になりました。
また、そこで呪術師だという少年と出会います。彼の台詞の節々からは、恐怖を感じる部分がありました。けれども、そこが魅力でもありました。
彼と主人公の関係も好奇心をそそられるものでした。
シリアスな要素はありますが全体的にはギャグが多く、明るい印象を受けました。
選択肢を選ぶ他に画面内の気になるところをクリックする「調査モード」という場面もあり、面白かったです。
この作品は、「ふりーむ!」で公開されています。
NScripter製・ノベル・現代日本もの・短編・選択肢あり・難易度やや高め・ED複数(真ED1種類)
男の子が憧れの女の子とデートすることになるという内容です。
男女の恋愛ものでヒロインの好感度設定もありますが、ギャルゲとは少し異なります。
選択肢を選んだ後にいろいろなパターンのシナリオを見ることができ、繰り返しプレイする楽しみがありました。
また、このゲームには、バッドエンドが多いという特徴があります。
バッドエンドを迎える度に、主人公には幸せになって欲しいと感じました。
1周目でトゥルーエンドに到達することは難しいと思います。
ただし、選択肢を総当たりしていればトゥルーエンドを見ることはできます。
おまけでは登場人物や作中に出てくるものについて、詳細を知ることができます。
普通の単語に関してもこのゲーム独自の解説が書かれていて面白かったです。
制作者の方のサイトはこちらです。
LiveMaker製・ノベル・現代ファンタジー・短編・選択肢あり・難易度普通・ED3種類(真ED1種類)
30歳の男性が魔法少女に変身し戦うという内容です。
恋愛要素がありますが、少し特殊なものです。
主人公の変身前と変身後にギャップがありました。
また、戦闘シーンには臨場感がありました。
主人公と敵の幹部の関係に関する描写が特に好きです。主人公が幹部に対して持つ想いが、興味深いものでした。
幹部の正体は意外でした。そして、正体を知ってからの主人公の言動には驚かされました。
ゲームの紹介ページはこちらです。
15禁・BL要素あり・LiveMaker製・ノベル・現代日本もの・短編・選択肢なし・ED1種類・フルボイス
社会人になったばかりの主人公が、アルバムを見ながら幼馴染との思い出を振り返るという内容です。ギャグが多めです。
基本的にムービーが流れながら進むので、時間に余裕があるときにプレイすることをおすすめします。
一番書きたいことは、主人公が格好良かったということです。
容姿も話し方もクールに見える態度も、全てが好みで、眺めていると幸せな気分になりました。作中で彼がモテている描写があり、それに納得しました。
一方、幼馴染については、行動が予測不能で、驚かされる場面が多々ありました。
特に、修学旅行のときに行ったあることに対しては、「よくそのようなことができるな」と思いました。
この作品はボイスが流れます。メインの2人は成長するにつれてだんだんと声が変わっていきます。変化していく過程が楽しかったです。
タイトル画面から見られるスチル閲覧モードでは、幼馴染視点の文章が読めます。
主人公のことが好きだという思いが伝わってきました。
最後に、この作品の最も大きな特徴を書いておきます。それは、メインキャラの2人は設定上は人間ですが、顔はそれぞれ兎と熊の見た目をしているということです。
そのおかげで、このノベルには下ネタが多々出てくるのですが受け入れやすくなっていたような気がします。
制作者の方のサイトはこちらです。
2020年2月18日追記……現在、サイトは繋がらない状態となっています。
作品自体は、「ふりーむ!」で公開されています。