フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。
LiveMaker製・ノベル・ホラー要素あり・現代日本もの・中編・
選択肢あり・難易度普通・真ED1種類
男子生徒が夏休みに自由研究として「鬼の子りんたろう」という絵本について調べるために、昔遊んでいた田舎を訪れるという物語です。
ストーリーが進む度に、「piece」という、ヒントになるシナリオなどが読めるようになります。
第一に書きたいことは、「鬼の子りんたろう」という絵本についてです。この絵本には、ある伝承が元になっているという設定があります。
絵本も伝承も架空の話なのですが、どちらも日本のどこかに似たような言い伝えがあってもおかしくないように思いました。絵本の中身や作者の名前には言葉遊びが使われていて、面白くもありました。
もう1つ書きたいと思ったことは、後半になって分かる、「鬼」がどのような存在であるのかということです。
鬼と、鬼と関わって来た人間とのやりとりに生々しさがあり、悲しい場面もあって考えさせられるような内容でした。
田舎らしさが伝わってくるストーリーで、一部にはリアリティーを感じる要素もありました。
この作品は、「ふりーむ!」で公開されています。
NScripter製・ノベル・現代学園もの・短編・選択肢あり・難易度普通・ED8種類
男子生徒である主人公が、ある少女に「空が落ちてくる」と言われ、その言葉の意味を考えるという内容です。
「空が落ちてくる」とは何か、という問題に対する答えの想像が全くつかなくて、あるルートのラストまで分かりませんでした。
それまでの過程で出てくる登場人物の会話が、何気ないものでありながらも「そこが良い」と感じるものでした。
この作品にはヒロインが2人出てきます。
彼女たちの台詞の中には、普段考えたことのなかったものもあって、驚きがありました。
主人公達が青春を楽しんでいるようで、羨ましいと思いました。
この作品は、「Vector」からダウンロードできます。
吉里吉里製・乙女ゲー・洋風・短編・難易度低め・ED3種類
お嬢様とその付き人が、飛行機の事故に遭い無人島で数日を過ごすことになるという内容です。
プレイ前に想像していたものよりは事態は深刻ではなくて、少し安心しました。
設定の一部には重いところもあるものの、基本的にはギャグが多くて明るい印象を受けました。
付き人は執事とボディガードの2人です。
2人とも経験豊富のようで、大人の魅力がありました。
カタカナの名前を覚えるのは苦手なのですが、この作品のキャラの名前はわかりやすくて覚えやすかったです。
制作者の方のサイトはこちらです。
2018年12月14日追記……現在はサイトがリンク切れとなっています。ゲームも公開停止されているようです。
吉里吉里製・ギャルゲー・現代日本もの・短編・難易度低め・ED2種類+α
雨が降り続ける街が舞台となっているギャルゲです。
絵と文共に自分の好みと合っていて、プレイを始めてすぐにはまりました。
この作品のテーマである「雨」が効果的に使われていて、「このシーン良いな」と感じる場面がいくつかありました。
ヒロインが自分なりの意思を持っている点にも好感が持てました。
2人のヒロインを攻略した後に読めるようになるシナリオでは、あるトリックが明かされます。
全然気付かなかったものなので、すごいと思いました。
制作者の方のサイトはこちらです。
吉里吉里製・ノベル・現代日本もの・短編・選択肢なし・ED1種類
男子中学生が夏休みにある女性と出会い、数日一緒に過ごすという内容です。
この作品を知った頃は、タイトルにある言葉の存在を知りませんでした。
最後までプレイして、「こういう意味だったんだ」と分かりました。
主人公が出会う女性には変わっているところがあり、何を考えているのか気になりました。
また、2人の他にアイドルの女の子が登場するのですが、女の子への女性の対応が、予想と異なるものでした。
始めは、3人が一緒に過ごすことは楽しそうだと思っていました。
しかし、途中からシリアスな要素が出てきます。その場面では、登場人物の台詞の1つ1つが大切であるように感じました。
特に、「大きな音が(ネタバレになるため以下省略します)」という台詞は、何度か読み返しました。
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