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お気に入りと自由帳

フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。

Yu-Sha ~境界へのクロスロード~ R

RPGツクールVX Ace製・RPG・ファンタジー・短編・難易度普通・ED1種類

城の兵士が、薬草を盗むために洞窟へ入った少女と出会うという内容です。
少女と兵士それぞれの視点が交互に入れ替わりながら、ストーリーが進みます。

メインキャラ2人は、城にいる他の兵士からすると、「してはいけない」行動を起こします。
ただ、それには明確な理由があったため、間違った行動ではないように思いました。何が正しいかを自分自身で考えて、はっきりとした意思を持とうとしていた点に好感を持ちました。
城に問題があったということもあり、2人を応援したくなりました。

ラスボス戦では何度かゲームオーバーになりました。しかし、基本的には戦闘バランスが丁度良く、プレイしやすい難易度でした。
また、メニュー画面から「TIPS」という項目を選ぶことで、情報を確認できます。情報を集めるために探索することも、TIPSから確認することも楽しかったです。

制作者の方のサイトはこちらです。

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Euphoric Create(ユーフォリック・クリエイト)

百合要素あり・NScripter製・ノベル・遠未来・中編・ED1種類

人同士の交流が少なくなった世界が舞台となっている作品です。
主人公は、偶然出会った少女に魅せられて、彼女が活動している「コミュニュオン」と呼ばれる団体に所属することになります。

前半では、「コミュニオン」の1番の目的は何かということに興味を持ちました。
活動理念はあるものの、はっきりとした目的は分からなかったため、何か秘密があるのだろうなと考えました。
私自身の経験だと、そういったタイプの組織はまともではなかったので、少し関わった後(とはいっても目的を知った後になりますが、)逃げました。
一方、主人公は活動を継続し、メンバーとの交流を深めていくため、自分とは正反対だと感じました。

中盤からは、そのような主人公が周囲に与える影響にも関心を持ちました。
彼女は、人と接することが苦手な性格です。それにも関わらず、悩みを抱えている誰かがいれば他の人と協力してどうにかしようとしていくため、すごいと思いました。
たまには失敗するものの、最終的には問題を解決していくような人で、徐々に好きになりました。

実行に移すことはなかなか難しいですが、何か変えたいものがあるときは、まず自分自身が努力することが大切だということを学びました。

制作者の方のサイトはこちらです。

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王子様にはアレがない。

12歳以上推奨・性的表現あり・WOLF RPGエディター製・RPG・
ファンタジー・短編・難易度普通・ED4種類(真ED1種類)

王子が行うというある儀式に、新米の兵士がついて行くという内容です。
下ネタが多く含まれています。

この作品に関して特筆したいのは、「王子と兵士は昔からの知り合いである」ということです。
タイトルから察することができるかもしれませんが、王子には秘密があります。
初対面の相手から明かされても驚くようなものです。それが、よく知っているはずの相手に関する事柄ならば、より衝撃が強いだろうなと思いました。

エンディングは、王子の好感度で分岐します。説明書にヒントがあり、選択肢も分かりやすいものでした。
どのルートに繋がる選択肢を選んでも会話の内容が面白く、2人の仲の良さが伝わってきました。
元々可愛いキャラでしたが、トゥルーエンドで見られる王子のイラストは特にそれが際立っていたように感じました。

このゲームは、「ふりーむ!」で公開されています。
制作者の方のサイトもありますが、そちらは18禁なのでご注意ください。

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ヒューマノイド -ETERNAL RING-

12歳以上推奨・BLゲーム・LiveMaker製・洋風・SF・中編・難易度普通・
ED3種類(真ED1種類)・攻略対象1人・ボイスあり

起動したばかりのヒューマノイドが、自分に関する事柄を知っていくという内容です。
シリーズものの第1章にあたるそうですが、単体でも物語として完結していて、きりの良いところで終わります。

このゲームは選択肢が特殊で、「感情的に行動する」か「冷静に行動する」かを選ぶというものです。詳しい説明は、最初の選択肢が出てくる場面で見られます。

前半は、主人公がどう行動するか予測できなくて迷いましたが、後半になると予想しやすくなりました。
とりあえず1周目は、自分が主人公の立場だったらどちらを選ぶかを考えながらプレイしました。そして、バッドエンドになりました。
その後、選択肢の後の登場人物の反応を参考にすることで、トゥルーエンドを見ることができました。

主人公には、普通のヒューマノイドとは異なる点があります。それが原因となり、登場人物が葛藤するようなことが起こります。
トゥルーエンドを見るまでの間ずっと、解決策にはどのようなものがあるのだろうと思っていました。
彼のような存在に対する、倫理的な面に触れられていた点に好感を持ちました。

制作者の方のサイトはこちらです。

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悪夢のエレベーター

木下半太・幻冬舎文庫・2007年

バーテンダーの男性が、気が付くと見知らぬ男女とともにエレベーターに閉じ込められていたという内容です。
全3章あり、章ごとに主人公となる人物が変わります。

数年前、この小説を元にした漫画がインターネット上で紹介されていて、そこから存在を知りました。
当時、漫画の無料試し読みができたので読みました。その頃からずっと続きが気になっていて、原作を購入しました。

この本の帯には、「あなたの予想は100%裏切られる」と書かれていました。
このような一文を見ると結末を当てたくなるのですが、実際、先の予想できないストーリーでした。

まず始めに驚いたのが、漫画の試し読みにも描かれていた、1章のラストです。
そこでは、それまでの登場人物の会話の中に、おかしい点のあったことが明かされます。
主人公の説明があるまで、全然気付きませんでした。知ったときには、テレビで「アハ体験」と呼ばれている映像を見た後のような感覚を持ちました。
この作品で最も好きな場面でもあります。

その後も、驚くことがいくつかありました。
3章では、ある問題が起こります。それに対して、この章の主人公はどのようにして解決するのだろうと思いながら読みました。
プロローグに少しヒントがあったにも関わらず、結末も問題が起こった本当の原因も最後まで分かりませんでした。

意外な展開が連続するところが面白い作品でした。

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