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お気に入りと自由帳

フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。

けもののうた

12歳以上推奨・残酷描写あり・NScripter製・ノベル・和風・伝奇・
長編・選択肢あり・難易度普通・ED4種類(真ED1種類)

男子中学生が夏休みに訪れた村で、2人の少女と出会うという内容です。
彼女達は、ある秘密を持っており、それによって、村人全体から酷い扱いを受けています。

村八分や差別を題材にした作品に触れた場合、普段であれば加害者側が全て悪いと考えます。しかし今回は、村人と同じ状況にいれば、彼らと似たような反応をするかもしれないと感じました。
読みながら、少女達は普通の人とは異なるという認識をしてしまいました。

とはいえ、2人は何も悪くなく、彼女たちに対して行われたことは、残忍で、許されないものです。そして、主人公は、このような村を変えようとします。
相手が強力であっても、自分の信念のもとに立ち向かっていく姿勢が、格好良かったです。
また、彼は少女達を対等な関係として見ようとしていて、そこに尊敬の念を抱きました。

本筋とともに印象的だったのが、主人公の過去に関わる描写です。
村を訪れた理由や人格形成に繋がった出来事などがわかり、この人だから村に変化を与えようとするという行動を起こせたのかもしれないと思いました。

選択肢は、バッドエンドになると予想したものが実は正解だったものがありました。
けれども、全て2択で、選択肢が出てくる直前には「セーブ推奨」という注意書きが出てくるので、エンディング回収はしやすかったです。

重いテーマではありますが、人と人との関係や過去と現在の関係が書かれていて、中には現実の社会に当てはまる部分もあるような気がしました。
夏である今の時期に読んでいただきたいノベルです。

制作者の方のサイトはこちらです。

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郵便屋さん!

LiveMaker製・乙女ゲー・ファンタジー・短編・難易度低め・ED3種類・攻略対象1人

郵便屋さんのことが大好きな主人公が、彼に手紙を渡そうとするという内容です。
彼の好みを当てることが、ゲームの目的となっています。

好みを当てるにはどうすれば良いかは、前半に説明があります。
ヒントとなる単語が文章中に出てくるときは、赤色で表示されるので、わかりやすかったです。

攻略対象は、大抵の人とは異なる感性を持っているように感じました。
主人公については、基本的に幸せそうで、プレイしていて嬉しい気持ちになりました。

タイトル画面や文字表示画面などが、郵便に関するデザインとなっていて面白かったです。

制作者の方のサイトはこちらです。

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In the Book.

WOLF RPGエディター製・ADV・ファンタジー・短編・難易度普通・ED2種類(真ED1種類)

女の子が、本の中の世界に迷い込むという内容です。
元の世界に戻るために彼女は、本に書かれている物語と同じ行為をすることになります。

キャラクターの表情が豊かなおかげで、深刻さをあまり感じずにプレイできました。シリアスな描写が出てくることはあるものの、このゲームならなんとかなるだろうという希望を持てました。
また、ストーリーを追うことで、作中に出てくる本に魅せられる主人公の気持ちが、理解できるような気がしました。

謎解きは、終盤に一部、知識が必要とされる場面があり、ネット検索に頼りました。
それ以外は、本編にヒントがあったので、難しくはありませんでした。

エンディング分岐の仕方はわかりやすかったです。
片方のエンディングでは、謎解きと関係のある曲が流れます。この作品の中で、特に好きな点だと思いました。

制作者の方のブログはこちらです。

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前回の記事の補足

1つ前の記事にも書きましたが、人生にはエンターテイメントが必要だと考えます。
ゲームの影響もありますが、それ以外にも理由があります。

1つは、大学の心理学関係の講義で聞いた話が関係しています。
それは、余命いくばくもなかった人が、誕生日会をものすごく楽しみにしていて、頑張って余命よりも先の誕生日まで生き延びたというものです。
そのときに具体的な事例として紹介されたのは2つのみであり、誰もがその人のようになれるという訳ではありません。
それでも、楽しみにしていた気持ちが影響を与えた可能性はあるように思いました。

もう1つは、それより数年前、実際にあった出来事によります。これは、自分と周囲に関するものであり、正確には書きにくいので、一部をぼかして書きます。
当時、学校ではいじめに遭い、家では暴力をふるわれ、相談できる相手がいなくて死にたいと考えているような人がいました。
その頃、偶然見たテレビ番組が好きになりました。それは最後に予告が流れるものであり、次回を見ることに希望を見出しました。また、読書が趣味であり、結末を知ることに楽しみを覚えました。
こういったことを繰り返しているうちに、彼女は自殺することをやめました。

その他、福祉施設でレクリエーション活動が行われていることや、子どもの情操教育に遊びが用いられることなども理由となっています。
これらについては、何故行われると良いのかといったことなどの詳しいことはあまり覚えていないのですが、ネットで検索すれば情報を得られるはずです。

以上の、見聞きした事柄や自身の経験から、生きていく上では娯楽が存在することが大切だという結論に至りました。

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エロ本探して三千里

RPGツクールVX製・RPG・ファンタジー・短編・難易度普通・ED1種類

勇者が、盗まれたエロ本を取り返しに行くという内容です。「エロ本」という単語は出てきますが、性表現は一切ありません。
シリーズものの1つとなってはいますが、全ての作品が独立しているので単体でプレイしても問題ありません。

敵はオート戦闘でも倒すことができ、サクサク進められました。
また、一定の確率で反撃をする効果を持つ装備品があり、効果が発揮される度に嬉しい気分になりました。

ダンジョンは中盤に仕掛けを解く必要がある場面があり、そこだけ少し迷いました。
ただ、後から考えると、難しい操作はしなくても良かったので、すぐに解ける方も多いのかもしれません。

このゲームで特に好きな点は、パーティメンバーの会話です。
街の中だけでもレパートリーがたくさんありました。それに加え、マップ上にあるアイテム等を調べたときにも反応があり、ステータスから見られるスキルの説明文に会話が書かれていることもありました。
どれも漫才のネタのようなもので楽しかったです。時にはイラスト付きのちょっとした解説が挟まれることがあり、それも面白かったです。

街での会話はストーリーが進行すると変化するのですが、一度訪れていれば街から他の街への移動はすぐにできるシステムとなっていて、便利だと感じました。

ストーリーは全体的にはコメディです。しかし、「戦時中」という設定となっていて、重い雰囲気が出てくるイベントが少々あります。
そのような中でも、明るくて前向きな姿勢を見せてくれる主人公たちには救われた気持ちになりました。そして、人々が暗い気分になるような困難な状況において、エンターテイメントはあった方が良いのだろうなと思いました。

制作者の方のサイトはこちらです。関連漫画を読むこともできます。

2023年1月5日追記……現在は、サイトがなくなっています。
ゲーム自体は、「ふりーむ!」で公開されています。

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