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お気に入りと自由帳

フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。

だびぽん

残酷描写あり・ティラノビルダー製・ホラーノベル・現代日本もの・中編・選択肢あり・
難易度普通・ED6種類+ゲームオーバーいくつか(真ED1種類)・ボイスあり

男子大学生が、友人の作ったオンラインゲームをプレイするという内容です。その行為が後に、とある心霊スポットに関する噂と繋がることになります。
選択肢の他に、探索要素などのミニゲームが少し含まれています。

このゲームでは、元ラジオ局のマスコットキャラクターという、「だびぽん」が重要な役割を持っています。
このキャラは登場すると画面上でたくさん動くので、びっくりしました。
他にも動画が流れる場面があり、楽しめる演出が多かったです。

ミニゲームはヒントが多く、クリア自体は難しくありませんでした。
ただ、小ネタがいくつか含まれていて、それを探すためにいろいろと試したくなり、結果的には時間を費やすことになりました。

ストーリーは、最初から見られるルートと、条件を満たすことによって見られるルートに分かれています。
どちらも人間の内面や関係性についての描写があり、好みでした。
作中では、誰を疑い誰を信じるのかという決断を迫られる場面が結構あります。物語の中の出来事なので正解を予想することができましたが、現実でこのような遭遇した場合、どうするべきか判断することは難しいように感じました。

制作者の方のサイトはこちらです。

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ベルリンの船

YU-RIS製・ノベル・現代・短編・選択肢なし・ED1種類

ベルリンのチームに所属しているサッカー選手の元に、幼馴染が日本からやって来るという内容です。
彼らは約2週間の間、共に過ごすことになります。

この作品を読んで、中学の頃国語の授業で習った、ある短歌のことを思い出しました。
短歌自体は忘れてしまいましたが、「どんなに水の流れが変わっても、私の想いは変わらない」という意味合いを持つものでした(「ミロール倶楽部」というサイトの「古今和歌集の部屋」というコーナーを見たところ、「駿河なる田子の浦浪立たぬ日はあれども君を恋ひぬ日ぞなき」というもののような気がしますが、当時習ったものがそれだったかは定かではありません)。

このノベルは、それと近いものがあるような気がしました。
主人公と幼馴染は、しばらくの期間離れて過ごしていました。しかし、その間もずっと、お互いのことを大切に考えていた様子が伝わってきました。

ただし、「ベルリンの船」の場合、「主人公が自分自身の感情を自覚していない」という、短歌とは異なる点があります。
彼が幼馴染に対する自身の気持ちに気付いた後から起こる、2人の関係の変化が心地よかったです。

作中には、ドイツの観光地や食べ物に関する描写がいくつか出てきます。
背景もドイツの写真で、今まで知らなかった文化に触れた気分になれました。

制作者の方のサイトはこちらです。

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MerryCurusimimasu☆

RPGツクール2000製・RPG・ファンタジー・短編・難易度低め・ED1種類

勇者2人が、クリスマスイブに魔物を倒す仕事をするという内容です。
コメディで、主人公たちが一般的な勇者とは大いに異なっていることが特徴です。

レベルが上がるごとにパーティメンバーの体力が回復するため、気楽に遊べました。
回復アイテムはたくさん入手できますが、あまり使用しませんでした。

このゲームで最も楽しかったことは、隠し宝箱探しです。
宝箱を見つけたときとアイテムを入手した後に出てくる、キャラクター同士の会話が好きです。
特に、中身が装備品だったときは、会話を楽しめる上にステータスを上げられて、一石二鳥だと感じました。

この作品はシリーズものの1作目となっています。それぞれのゲームは独立しているので、単体でプレイしても問題ありません。
私の場合は、同じシリーズの他作品より後にこちらをプレイしました。このゲームで、シリーズ全体のメインとなっている登場人物たちの出会い方を知れたことが嬉しかったです。

おまけイベントも面白かったです。

制作者の方のサイトはこちらです。

2023年1月5日追記……現在は、サイトがなくなっています。
ゲーム自体は、「ふりーむ!」で公開されています。

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おれがあいつであいつがおれで

山中恒・角川つばさ文庫・2012年(初出版は旺文社・1980年)

小学生の男の子と女の子の身体が入れ替わってしまうという内容です。
児童書ですが、読んだのは成人した後でした。それでも、かなり楽しめました。

今年、高校生の男女の身体が入れ替わるという映画が流行りました(小説は読みましたが映画はまだ見ていないので、あまり詳しいことは書けません)。
その映画に対して、以前テレビである漫画家が、「男女が入れ替わったらまず最初にすることがあるでしょう」といった、批判的な発言をしていました。
この意見を聞いたとき、そういったシーンが見たいなら『おれがあいつであいつがおれで』を読めば良いと考えました。

この作品では、男女の性差がはっきりと書かれています。メインの登場人物2人は、入れ替わることでこの違いを身を持って知ることになります。
人が成長していく上で、男子には男子、女子には女子特有に大変なことがあると学んでいく姿に好感が持てました。

また、2人が幼馴染であることも、この作品のポイントだと思います。彼らはお互いに関して、入れ替わった後に初めて知ったという事柄もあります。
相手がどのような人物であるか十分に理解しているつもりでも、実際はそうではなく、当人にしかわからないこともあるのだと感じました。

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あの日の曲を聴かせて

BL要素あり・YU-RIS製・ノベル・現代学園もの・中編・選択肢なし・ED1種類

バイオリンが得意な男子高校生が主人公です。
彼はある日、見覚えのない後輩から告白されます。

主人公に恋愛感情を持っているのは、後輩だけではありません。
後輩の告白をきっかけとして起こる、周囲の人物(特に主人公の親友)の変化が興味深かったです。

この作品のキーワードには、「進路」と「音楽」というものがあります。
この2つに関連する描写が好みでした。主人公の恋愛にどう影響を与えるのか、気になるものでした。

タイトル画面にある「目次から読む」という項目を選ぶことでどのくらい読み進めたかを知ることができる点と、作中に出てくるクラシック曲をちょっとした解説付きで聴ける機能が、個人的に嬉しかったです。

制作者の方のサイトはこちらです。本編の後日談も載っています。

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