忍者ブログ

お気に入りと自由帳

フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。

家から歩いてすぐのところに魔物の住処がある

RPGツクールVX Ace製・ADV・現代・短編・難易度低め・ED1種類

自称勇者が、魔物を倒しに行こうとするという内容です。
説明書にも書いてありますが、マップ上にあるものを全て調べることで全体的なストーリーがわかります。

この作品の最大の特徴は、オチにあります。
ラストシーンを見た後、もう一度はじめからプレイしました。そして、作中に出てきた武器や鐘の音が、最初に説明を見たときに考えていたものとは異なる意味を持っていたとわかりました。
また、ゲーム自体は2Dであるものの、2周目のプレイ時には、頭の中では情景が実写映像として再生されました。

本編では語られていませんが、主人公が勇者だと名乗るようになったタイミングがいつだったのかを知りたくなりました。
「魔物」と呼ばれる存在がきっかけだったのか、それより前からだったのかによって、「魔物」やその住処に対するイメージが変わりそうな気がしました。

難しい要素は全くなく、数分でクリアできます。
タイトルからは想定していなかった展開だったということもあり、普段は勇者や魔物が出てくるような物語には触れないという方にも、おすすめしたいと思いました。

このゲームは、「ふりーむ!」で公開されています。

拍手[0回]

PR

神さまのいうとおり

吉里吉里製・ギャルゲー・現代学園もの・中編・難易度普通・ED8種類・攻略対象3人

男子高校生がたまたま立ち寄った神社で、自身のことを「神さま」だと言う少女と出会うという内容です。
最初に攻略できるヒロインは1人です。彼女のハッピーエンドを見ることで別のヒロインのルートに進むことができます。

ストーリーの全容は、全てのヒロインのルートを見ることでわかります。
ただ、それまでにヒントがいくつか用意されているので、いろいろと予想しながらプレイすることができました。

恋愛ものとしては、最初に攻略できるヒロインのルートが特に好きです。
彼女と主人公が結ばれる結末は2通りあります。そのうち、スチルが見られる方のルートがより心に残りました。
そのルートのシナリオは、これまで見てこなかったタイプのものでした。エンドを迎えた後も2人が超えていかなければならないハードルは高そうでしたが、お互いに相手のことを想い合っていて、このようなパターンもありかもしれないと思いました。

他の2人のルートにも魅力がありました。
ヒロイン全員に共通していたのは、なかなか本心が読めなかったという点です。そのため、途中から印象が変わることもありました。

この作品は、「ふりーむ!」で公開されています。

拍手[2回]

苦しみの無い世界

15歳以上推奨・WOLF RPGエディター製・ADV・SF・短編・難易度普通・ED2種類

現実が嫌になった主人公が、人と関わらない特殊な空間で生活するという内容です。
主人公と人工知能を持つ魚を会話させることで、ストーリーが進みます。

マップ上にあるものを調べたときに出てくる文章は、ストーリーが進むことで徐々に増えます。世界観を少しずつ知っていく楽しみがありました。
また、幻想的なデザインで、この作品の舞台となっている場所が特別な場所だと感じることができました。

このゲームをプレイして、学校に通っていた頃に習った、「マズローのピラミッド」という言葉を思い浮かべました。
マズローは人物名であり、彼の考えたピラミッドとは、人間の持つ欲求について説明したものです。

ピラミッドの1番下にあたる人間が持つ最初の欲求は、生理的欲求とされています。生理的欲求がある程度実現すると1つ上の安全欲求、それが実現するともう1つ上の社会的欲求(学校では所属欲求と習いました)といったように、人間は段階的に欲求を持つようになるという主張です。
わかりやすい説明が書かれているサイトはこちらにあります。
※あくまでもマズローという一個人による意見であり、これが正確なものであるという訳ではありません(私としては今までの経験上、この考えには同意ですが)。

このゲームの主人公の場合、作中に出てくる場所を利用した目的は、「安全欲求」を満たすことだったと考えます。
理由は、タイトルにある「苦しみのない世界」を求めていたからです。また、作中で、「傷付けられたくない」といった言葉が出てきたからというのもあります。

本編で語られるのは、「苦しみのない世界」に辿り着いた後の物語です。つまり、安全欲求が満たされた後の話です。
序盤は、目的を達成できて十分なようにも見えます。しかし、ストーリーが進むと、マズローのピラミッドと同じように、次第に所属欲求が出てきたように思えました。主人公になったつもりでプレイしていると、これをより実感できると思います。

作中では、この状態から脱却するための選択肢が1つだけ用意されています。
両方の結末を見て、どちらの行動を選んだ方が良かったかは判断できないように感じました。

制作者の方のサイトはこちらです。

拍手[2回]

5等になりたい。

アニメ映画・現代学園もの

岸川悦子の児童書、『わたし、五等になりたい!』が原作となっているアニメ映画です。
足の不自由な女の子が、様々な困難にあいながらも頑張るという内容です。

この作品は、小学生だった頃、特別授業で見ました。
これといったきっかけはありませんが、今年に入って何故か突然思い出すことが増えました。それだけ印象深い映画だったのだと思います。

ストーリーは、いじめや障害者差別といったことがテーマになっています。
被害者と加害者、双方が意見を主張する場面があった点が好きです。お互いが相手のことを理解できなければ、このような問題は解決できないのだと感じました。

実際、残念なことに、この特別授業から数年後、小学校でいじめがありました。そして、卒業するまで終わりませんでした。
当時は、いじめを最初に始めた人のことは、大嫌いとだけしか考えていませんでした。しかし、中学に入ってから、その人にも家庭の事情があったということを知りました。
だからといってしてきた行為を認めることは絶対にできません。ただ、その人ときちんと向き合っていれば、少しは受け止め方が変わっていたのかなと思います。
同様に、むこうにも、いじめられる側の人生にどれだけ酷い影響を与えていたのか、知って欲しかったです。

都合上、核心に触れない範囲でネタバレをさせていただきます。この映画はハッピーエンドです。
現実でもこの作品のように、最終的には物事がうまく進むことがあれば理想的だと感じました。

原作も面白かったのですが、アニメ映画の場合、原作にはない特徴があります。それが声です。
最近、主要人物の1人を演じていたのは歌手の人だったと知りました。激しい感情を表す場面のある役だったので、意外でした。20年近く経った今でも、その場面は脳内で再生できます。

拍手[0回]

Vivace

LiveMaker製・乙女ゲー・現代学園もの・短編・難易度低め・
ED6種類(追加パッチを利用すると7種類)・攻略対象1人

忍者の家系に生まれた女の子が主人公です。
彼女は、祖父から受け取った手紙をきっかけに、先輩を暗殺しようとします。

このゲームの1番の魅力は、主人公だと思います。
暗殺は悪い事だとはっきりと認識しているので、彼女が葛藤する度に、善い人だと感じました。

主人公と攻略対象が初めて出会う場面では、この2人が結び付く未来が想像できませんでした。
けれども、読み進めていくと、恋愛に発展していく過程に納得できました。

ギャグが多く、明るい印象を受けました。
また、エンディングリストから見ることのできるおまけシナリオなども面白かったです。

制作者の方のサイトはこちらです。

拍手[0回]

Page:
Top:
お気に入りと自由帳

カレンダー

01 2025/02 03
S M T W T F S
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28

リンク

カテゴリー

最新コメント

最新記事

プロフィール

HN:
須戸
性別:
女性
自己紹介:
現代日本を舞台とした創作物が特に好きです。

バーコード

RSS

ブログ内検索

アーカイブ

最古記事

P R

アクセス解析

Designed by 0x85ab.