忍者ブログ

お気に入りと自由帳

フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。

幽霊相談室

吉里吉里製・ノベル・ミステリー・現代日本もの・短編・選択肢あり・難易度やや高め・
ED4種類(真ED1種類)

ある少女が幽霊に、彼が殺された原因を教えて欲しいと頼まれるという内容です。
選択肢の他に、キーボードで言葉を入力する要素があります。

1週目は答えが全くわからず、どうしようかと思いました。
しかし、何回か文章を読むことで、正解が見えてきました。自力でクリアできると、すっきりとした気分になれました。

文章を読んで問題に答える場合、必ず文章中に答えがあるということを過去に習いました。そして、実際今まではその通りでした。けれども、このゲームの場合はそれが当てはまらない部分があり、特殊でした。とはいっても、トゥルーエンドを迎えた後に追加された機能を使用しながら読み返すと、それまで気付かなかったヒントがたくさんありました。

始めに持っていたいくつかの思い込みが間違いだったとわかったり、作中で意図的に隠されている背景を想像することを楽しめたりと、頭の体操になった気がします。
後から気づいたことですが、登場人物の1人が幽霊という点もヒントとなっていて、この作品独自の特徴が多かったように感じました。

この作品には、特殊な人間関係がいくつか出てきます。
けれども、それ自体は否定されるべきではないように思います。

関連作である、「変調・幽霊相談室」もおすすめです。

制作者の方のサイトはこちらです。

拍手[0回]

PR

ぼくというモノ

15禁・残酷描写あり・NScripter製・ノベル・現代日本もの・短編・選択肢なし・ED1種類

公園にいる「ぼく」が、「さえ」という少女と出会うという内容です。
「さえ」は「ぼく」と、毎日のように遊んでくれます。

主人公の「ぼく」がどのような存在であるか、一言で表せる単語を私は知りません。
しかし、本編を読むことで何者なのかすぐに理解できます。
その丁寧な文章に惹かれながら読み進めました。

ストーリーが進むことで、2人の関係に変化が現れます。
どちらも感情にも納得できる部分があったため、すれ違いが起こると切なさを感じました。

後半にショッキングなスチルはありますが、印象的なものでもありました。

以前プレイした、同じ製作者の方の作品は、ギャグがメインのものでした。
それに対しこの作品はシリアス要素が強めで、かなりギャップがありました。

制作者の方のサイトはこちらです。

拍手[1回]

あばれブンロク~The Game Warriors~

WOLF RPGエディター製・RPG・近未来・短編・難易度普通・ED1種類

男子生徒が2009年から、ゲームソフトの所持が禁止された2030年の日本にタイムスリップするという内容です。
作中に登場する地名も、実在する場所となっています。

コメディタッチでありながらも、規制というものについて考えさせられる内容でした。
規制をしている側の人物達の対応を見ていると、このような未来にはなって欲しくないと感じました。

これに対して主人公は、出会った仲間と共に立ち向かおうとします。
やり過ぎだと思う場面はいくつかありましたが、確固たる意思を持ち行動していたため、嫌いにはなれませんでした。
このゲームをプレイして思ったことは、きまりごとに捉われずに、何が正しくて何が間違っているのか、自分自身できちんと考えて判断することが必要だということです。

また、アイテムや装備品などには、元ネタがあります。
説明を読んでいると、全体的に製作者の方の好きなものがモチーフとなっていることがよく伝わってきました。

ちなみに、続編にあたる「ゲームウォーリアーズアゲイン~大都会を撃て~」も公開されています。こちらはエンディングが3種類あります。
同じようなテンションの作品で、こちらも楽しめました(どちらのゲームも、単独でプレイしても問題ありません)。

この作品は、「ふりーむ」で公開されています。

拍手[0回]

ライブラリウム

RPGツクールVX製・ADV・現代ファンタジー・短編・難易度普通・ED3種類(真ED1種類)

女子高生が、気付くと水の中の図書館にいたという内容です。彼女はそこにいた幼馴染とともに、脱出を試みようとします。
製作者の方によるWeb漫画が元となっているようですが、単独でプレイしても問題ありません。

このゲームは、図書館で使われている「日本十進分類法」というものが題材となっています。この単語の意味を知らなくても、プレイするとすぐにわかります。
すっかり忘れていましたが、小学生の頃は図書委員で、このゲームに出てくるような本の整理が好きだったことを思い出しました。
本棚を調べることでメイン2人が様々な書籍に関する会話をすることがあるのですが、その際に好きなものについて楽しそうに語りたがる、幼馴染の気持ちに共感できました。

その幼馴染は、序盤から、何か隠しているのだろうなと思える言動を見せます。
ところどころでヒントは出てくるものの、答えは最後まで分かりませんでした。
真相を知ったとき、主人公と幼馴染はお互いのことをとても大切にしていて、それぞれが双方に大きな影響を与えているのだと感じました。

また、幻想的なマップや、場面に応じた動きをするキャラクターなど、ビジュアル面にも魅力がありました。

制作者の方のサイトはこちらです。

拍手[0回]

スイートワンルーム

15禁・残酷描写あり・BL要素あり・LiveMaker製・ノベル・
現代日本もの・短編・選択肢なし・ED1種類

男性2人が同じ家で生活するという内容です。
途中から、物語の語り手が変わります。

前半は、まるで新婚夫婦の日常のようだと感じました。現実で新婚夫婦の暮らしを見たことはありませんが、仲が良ければこのような雰囲気になるのだろうなと想像しました。
読みながら、幸せを分け与えてもらったという気分になれた場面もありました。

後半の視点変更が起こるあたりからは、それまでに明かされなかった秘密が判明します。
思っていたものと違っていて驚きました。特殊なケースであるとはいえども、このような愛の形もあり得るということを学びました。

そして、第三者が2人の関係を見れば、勘違いしそうだと考えました。
実際、作中でも第三者が登場し、2人について勘違いをします。出番は多くはありませんが、個人的にはその人に1番の思い入れがあります。

というのも、職業上似たような立場になる可能性が高いからです。
このノベルの終盤では、主人公は第三者の前で、ある行動を起こします。それは、注意書きにもある、残酷描写を含むものです。

このような行為に関して、うちの職場の場合は、刃物や割れもの、ひも類などは置かない、または目に入らない場所に片付けるということで最悪の事態は回避されてきました。
けれども、あくまでも最悪の結果にはならなかったというだけで、危険な場面はありました。

こういった場面を見たり聞いたりしたとき、今までは怖いからやめて欲しいなど、自分の気持ちを優先にした反応をしてきました。
この作品に触れて、行動を起こした相手の感情や、きっかけとなったものについて、いかに考えてこなかったかを思い知らされました。
これからは、相手にもその人なりの特別な理由があるということを頭に入れておかなければならないと考えました。

制作者の方のサイトはこちらです。

拍手[2回]

Page:
Top:
お気に入りと自由帳

カレンダー

04 2025/05 06
S M T W T F S
2
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

リンク

カテゴリー

最新コメント

[04/21 Dreal広報担当]
[04/21 Dreal広報担当]
[02/14 なんこつ]
[02/14 なんこつ]
[02/03 たぬき]

最新記事

プロフィール

HN:
須戸
性別:
女性
自己紹介:
現代日本を舞台とした創作物が特に好きです。

バーコード

RSS

ブログ内検索

アーカイブ

最古記事

P R

アクセス解析

Designed by 0x85ab.