ADV+++製・ノベル・現代学園もの・長編・選択肢あり・難易度普通・ED2種類(真ED1種類)
転校が多く友人のできたことのない女子高生が、新しい高校で友達を作ろうとするという内容です。
彼女が友達を作るために考えた手段は、相手の恋愛を応援するというものです。
前々から興味を持っていた作品ですが、パソコンの容量の都合などでなかなか手を出せませんでした。
けれども、今年になってプレイできるようになりました。1度始めるとなかなかやめられない面白さで、期待以上の作品でした。
スチルやカットイン、その他諸々の画面演出が多く、長時間プレイしていても飽きませんでした。
また、オリジナルのシステムが使用されていて、プレイの仕方によって選べる選択肢や物語の展開が大きく変わる場合があり、いろいろと試したくなりました。
ストーリーは、明るくて楽しいネタが多い一方で、主人公をはじめとする登場人物たちの成長を感じることもできました。
今までの経験上、性格面の短所を克服するためには、自身の変わろうとする意志と、手助けしてくれるような周囲の環境の両方が必要だと考えます。
この作品は、この意見と一致するような中身だったので、嬉しかったです。
特に、主人公については、内面や行動の起こし方、過去の経験、変化の仕方など、自分と似ている部分が多く、シンパシーを覚えました。
そして、彼女の場合は、私が長い年月をかけて少しずつできるようになったことを短期間のうちに達成し、自分にとっては今も難しいことまで行えているため、尊敬する存在となりました。
厳密には食べ物の好みや引っ越しの回数など、異なる点は結構あります。しかし、感情移入しやすい場面がほとんどで、最終章では泣きました。
主人公のクラスメイトは全員、彼女を大きく支えていて、好感が持てました。問題を起こしたり喧嘩をしたりすることはあっても、基本的には仲が良くて、お互いに助け合っているように見えました。
この人たちと同じクラスで青春を謳歌したかったという感情と、ここまでの仲の良さだと卒業して別れた後がとても辛くなりそうだからフィクションで良かったという気持ちを同時に持ちました。
制作者の方のサイトは
こちらです。
2018年12月11日追記……フリーウェア版は、1配信終了となりました(スマホ版であれば今後も配信されるそうです)。
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