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お気に入りと自由帳

フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。

幸福のラルカ

ティラノスクリプト製・ノベル・洋風・短編・選択肢あり・難易度普通・
ED3種類(真ED1種類)・ボイスあり

とあるカフェを訪れた主人公が、従業員たちから様々な話を聞くという内容です。
容量が大きいので、端末のスペックに余裕があるときのプレイ推奨です。

アニメーション演出が多く、画面を見ていて楽しかったです。
ボイスもそれぞれのキャラクターと合っていて、彼らから語りかけられているような気分になりました。

選択肢は、従業員たちから話を聞いた後、その話に出てきた登場人物は幸せかどうかを問われるというものです。
1周目は自分の思った通りに答えて、トゥルーエンドでもバッドエンドでもない、ノーマルエンドにあたるような結末になりました。
この物語には、「正しい答え」が存在します。主人公の設定と繋がっていて、判明した後に文章を振り返ると気付くことができたものもあり、面白かったです。

プレイ後に「ラルカ」という言葉の意味を調べて、タイトルにもヒントがあったことを知りました。

この作品は、「ふりーむ!」で公開されています。

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招魂之屋

15禁・残酷表現あり・ティラノスクリプト製・ホラーノベル・現代ファンタジー・
短編・選択肢あり・難易度普通・ED3種類・一部ボイスあり

タイトルの読みは「ヂャオフンヂーウー」だそうです。
動画配信者が「願いが叶う鏡」の噂を検証する動画を撮影するため、とある屋敷を訪れるという内容です。

起動すると、注意事項がボイス付きで表示されます(作品紹介ページの説明文に載っているものと同じです)。
この意味は、プレイを始めるとよく理解できました。人間の価値観というものは人間を中心にした考え方であり、人間以外なら別の思考をする可能性があると意識させられました。

ルートによっては終盤の解釈が難しく、エンディングを迎えた後に読み返したものもありました。
ただどれも、登場人物たちは純粋な気持ちで行動していて、それが原因で恐ろしい出来事が起こっていたように感じました。
個人的には、最初の選択肢で左側を選んだときのルートが、わかりやすくて好みでした。

この作品は、「ノベルゲームコレクション」で公開されています。

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魔王城専門不動産~変な魔王城と変な間取り~

RPGツクールMV製・ADV・ファンタジー・短編・難易度低め・ED4種類+α

内容はタイトルの通りです。
魔王が新しい魔王城を購入するために、不動産屋を訪れます。

最近巷では、「変な家」という創作物(書籍及び映画)が流行っているようです。
それを彷彿とさせるタイトルでありながらも、魔王というファンタジー要素が含まれていることにより、全く別の作品として楽しめるような気がしました。
余談ですが、「変な家」自体にはまだ触れていないものの、作者の雨穴さんがYouTubeに投稿されている動画(恋愛シミュレーションゲーム「おせちプリンセス」)は視聴したことがあります。

登場する物件は全て、間取り図を一目見ただけでおかしいところがあるとわかります。
それらの中からどれを選ぶのか、また、購入した結果何が起こるのかが興味深いストーリーでした。

タイトル画面にある「実績」という項目から、どのエンディングを回収したか確認できる点が面白かったです。
個人的には、END4が特に好みでした。

この作品は、「ふりーむ!」でプレイできます。

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邦画・現代・19分

志望校の入試で不合格だった少女が、浪人をするという内容です。
同じタイトルの別の映画も存在するようですが、ここで書くのは、YouTubeの「ララチューン【ラランド公式】」で公開されているものについてです。

元々は、主題歌の「カーテンコール」がYouTubeのおすすめとして表示されて、「点」という短編映画があることを知りました。
聞いたことのないタイトルなので何なのだろうと思っていたら、映画館で上映されたものではなく、YouTubeの企画として制作されたものであることがわかりました。

浪人生という経験は、する人もいればしない人もいます。
私の場合は家庭の事情で浪人や予備校といった経験はしたことがなくて、経験したことのある人の話をほんの少し聞いた程度で、羨ましいと思ったことがあります。
だけど当事者からするとそのような軽いものではないのだろうなということを、この作品を観て知りました。

主人公より先に志望校に合格した友人との比較が、特に印象に残りました。
また、作品全体からは、強いメッセージ性を感じました。

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あなたの気持ちに、気付かせるお手伝いを

ティラノビルダー製・ノベル・現代日本もの・短編・選択肢なし・ED1種類

相手にどう思われているかが気になって、嫌われないような行動をしようとする人の物語です。
主人公は男子大学生です。

作品紹介ページではゲーム画面が隠されていて中身が全くわからなかったので不安を感じて、これまではプレイを避けていました。
しかし、評価が高く、自分にも心当たりのあることが描写されているような気がしたため、ダウンロードしました。

結論としては、面白かったです。
人は会話をするとき、心の中で考えていることとは異なる発言をすることがあります。だから、批判的なことを言われていなくても「この人は本心では迷惑だと思っているのではないか」などと想像してしまうことが、私にはよくあります。
フリーゲームが好きな理由の1つは、そのような人付き合いについて考えなくて済む時間を作れるからです。けれどもこの作品では、向き合うことになりました。

後半ではあることをきっかけとして、主人公に変化が訪れます。
理想的なもので、私もこのようになりたいと思いました(なかなかできないことなのですが)。

立ち絵による表現の仕方も好みでした。

この作品は、「ノベルゲームコレクション」で公開されています。

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現代日本を舞台とした創作物が特に好きです。

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