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お気に入りと自由帳

フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。

しあわせの書―迷探偵ヨギガンジーの心霊術

泡坂妻夫・新潮文庫・1987年

ガンジーという名の男と2人の弟子が、ある宗教団体の秘密を探るという、ミステリー小説です。シリーズものの中の1冊らしいですが、この作品から読んでも問題はありませんでした。
著者名の漢字は正確には異なるのですが、変換できなかったため、「泡」と表記させていただきます。

ストーリーは、この本に登場する宗教団体の持っている秘密を知りたくなるものでした。
作中では、不思議な出来事がいくつか出てきます。終盤でそれら全てに関して、種明かしがされる点が楽しかったです。

けれども、ストーリー以上に語りたいと思ったものがあります。この本に隠されている仕掛けです。
これを知ったときびっくりして、それまでに読んだページを確認しました。そして、全てのページに仕掛けが施されていたことがわかり、すごいと思いました。
本文では、簡単な単語がひらがなで書かれていたり、その逆があったりします。それにも意図があり、理解できたときにはすっきりしました。

作者は、小説家だけでなく、手品師でもあったそうです。この作品の中にも手品らしい要素がいろいろと含まれていて、面白かったです。

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2-3

RPGツクールMV製・ホラーADV・現代学園もの・短編・難易度普通・ED3種類(真ED1種類)

主人公が、どこかの学校に迷い込んでしまうという内容です。
その学校にある教室から脱出することが、ゲームの目的となっています。

探索することによって、少しずつ情報を得られる点が楽しかったです。
同梱されているヒントが書かれたテキストファイルが、エンディング回収の参考になりました。

作中で1番好きなものはロッカーです。このゲームのヒロインだと思います。
ロッカー自体は今まで何度も見てきましたが、初めて可愛いと感じ、新鮮な気持ちになれました。

この作品は、「ふりーむ」で公開されています。

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みのりびよりに

RPGツクールVX Ace製・ノベル・現代日本もの・中編・選択肢あり・
難易度普通・ED7種類(真ED1種類)・ボイスあり

雑誌記者が取材のためにある町を訪れるという内容です。
彼は1人の少女と出会い、「水神様」と呼ばれるものについて調査をすることになります。

制作ツールがRPGツクールVX Aceでありながらも、キーボードとマウスのどちらでもプレイできるので、私にとって優しい仕様となっていました。文章スキップはキーボードのみですが、支障はあまりなかったように感じます。
シナリオ回想機能がある点や、いつでもセーブ・ロードできる点も嬉しかったです。

オープニングアニメーションが可愛くて、この時点で中身に期待できました。
本編もCGが多く、バッドエンドでもスチルが出てくることがあるため、エンディング回収が楽しかったです。

また、この作品を通して、日本の伝承・伝統について考えました。
はるか昔から伝えらえている事柄について、「伝統だから続けるべきだ」という意見をテレビやネットなどでたまに見かけます。これに対して、個人的には、理由が「伝統だから」というものではなく、本当にあった方が良いものなのかを検討することが大切ではないかなと思います。
このゲームでトゥルーエンドを迎えるとわかるのですが、良い部分は残したまま、問題のある部分は変えていくという選択をすることもできるように感じました。

制作者の方のサイトはこちらです。

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セーラの冒険物語

RPGツクールMV製・RPG・ファンタジー・短編・難易度普通・ED1種類

貴族の少女が社会勉強のため、執事と共に旅をするという内容です。
そして、ある町で「魔物を倒して欲しい」という依頼を受けることになります。

何度かゲームオーバーにはなってしまいましたが、ある程度のレベル上げをしておけば敵には勝てる難易度でした。
序盤で受け取ることができる、いつでも町に戻れるアイテムが、体力の回復や装備を揃えるために便利でした。

後半にパーティメンバー2人に見せ場があって、格好良いと感じました。
特に主人公が行ったことは、貴族だからこそできるというものであり、この設定が好きだと思いました。

依頼を受ける前とボスキャラを倒した後で、町の人々に話しかけたときの台詞に変化があった点も楽しかったです。

このゲームは、「ふりーむ!」で公開されています。

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レムレスブルーの午前2時

15歳以上推奨・BL要素あり・LiveMaker製・ノベル・現代学園もの・ファンタジー要素あり・
中編・選択肢あり・難易度やや高め・ED15種類(真ED3種類)

中高一貫の男子校に通う中学生が、夏休みに真夜中の学校で、1人の少年と出会うという内容です。
説明書などによるジャンル説明は、「真夜中の午前2時、幽霊に恋をする少年愛ADV」となっています。

はじめは、4章以降を見る方法がわからなくて悩みました。しかし、後から知ったのですが、おまけにヒントがありました。
他の詰まりやすいような場面も、ほとんどはおまけを参考にすると進められるようになっていました。
終盤に出てくる探索パートだけはおまけにはヒントがなくて難しかったのですが、サイトに攻略の仕方が載っていたので解決しました。

作中では、特殊な現象を引き起こすことのできる、「レムレス・ブルー」と呼ばれる存在が、キーワードとして出てきます。
この「レムレス・ブルー」とは何かという謎が解明されるまでの過程で、想定外の事実がいろいろと明かされ、びっくりした場面が何度もありました。
そのうち、登場人物たちの複雑な人間関係や人生の中で経験してきた出来事に関する描写は、感情移入しやすく、彼らには幸せになってほしいと思いました。

バッドエンドには、絶望的なものがいくつかありました。その代わりに、トゥルーエンドは清々しかったです。

グラフィック面は、キャラクターの表情が豊かだったところや、絵が動く演出がいくつか出てきたところ、スチルが出てくる場面でBGMが流れるタイミングなど、楽しめたものがたくさんありました。
スチルはどれも好きですが、その中でも10章の最初の選択肢で正解を選んだときに出てくるものが前後の会話と合わせて1番好きです。

制作者の方のサイトはこちらです。

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