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お気に入りと自由帳

フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。

虹の魔女と絵の具の王子様

15歳以上推奨・一部残酷描写あり・ノベル・ファンタジー・短編・
選択肢あり・難易度低め・ED3種類

絵の具の国に住む魔女が、1人の少年と出会うという内容です。
どちらかといえば女性向けかもしれません。

メイン2人は、何も悪いことをしていなくても、周囲の思い込みにより非難されることが多いという共通点があります。
だからこそ、お互いに認め合い、通じ合うことができるのかもしれないと感じました。

エンディングは悲しい結末が2つ、幸せな結末が1つです。
選択肢は私の場合だと、自分が少年の立場だったらどちらが嬉しいかを考えて選ぶと、ハッピーエンドに辿り着きました。ただし、異なる意見を持っている人も結構いるような気がします(迷ったとしても、サイトに攻略のヒントがあるので安心です)。
ハッピーエンドを見た直後は、この2人には末永く幸せになって欲しいと思いました。

スチルは1番最初に出てきたものが、キャラクター以外もきらきらとしていて特に好きです。
その他のスチルも、綺麗で眼福でした。

制作者の方のサイトはこちらです。

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余った傘はありません

鳥居みゆき・幻冬舎文庫・2015年

双子の姉妹をはじめとする、様々な人間模様が描写された短編集です。
それぞれの物語は、他の物語のどこかにリンクしている部分があり、連作となっています。

構造が特殊であるため、読み始めたときは戸惑うことがありました。しかし、次第に世界観にはまっていきました。
どこにはまったかというと、ネタや仕掛けを交えながらも、人間のダークな部分に触れていたところです。

この本に出てくる登場人物は、精神的に問題を抱えているような人物がほとんどです。
けれども、背景描写はリアルで、このような人たちが日常に潜んでいる可能性、あるいは、いつか自分かそうなってしまうが可能性があるように思えました。

サイコホラーとして印象に残ったのは、「うちのハンバグー」という話です。
オチを知った後だと、作中と近い状況を、現実で見たことがあるような気がしました(おそらく気のせいなのですが)。
もう1つ、「↓ラブレター」という話も、インパクトが強いものでした。読んでいる間は気付かなかったのですが、後から仕掛けを知って、驚愕しました。

「面白い」という意味で好きな話は、「チェックメイト」と「濡れた未亡人」です。
前者は、作者が芸人ということもあり、お笑いが題材となっています。これに関しては、元ネタを知っている方が理解しやすいです。作者が自画自賛をしているような場面があり、笑えました。
後者については好きだと書くと、中身を知っている方には、どこの男子中学生かと言われるかもしれません。そのような物語です。文章から、そこには1つも描かれていない、全く別の情景を思い浮かべることができるところに、発想力のすごさを感じました。

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指切りエンシェント

15歳以上推奨・残酷描写あり・吉里吉里製・ギャルゲー・現代学園もの・
短編・難易度普通・ED4種類・攻略対象2人

無条件で女の子からモテる少年を、幼馴染と後輩の2人が取り合うという内容です。
ヤンデレがテーマとなっています。

文章だけでなく、BGMやメッセージウィンドウのデザインなどにも不穏な空気が漂っていて、「何かが起こる」という予感をさせてくれました。
相手を愛しているが故の狂気は、痛々しくて、記憶に残りそうだと思いました。

幼馴染の勝負服や、後輩のあどけなさに魅力がありました。
けれども、1番好きなのは主人公です。はじめは言動がきついと感じましたが、彼の迎える結末やこれまでの境遇を知ると、許すことができました。

おまけから攻略のヒントを見ることができたことが嬉しかったです。

制作者の方のサイトはこちらです。

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罪咎オペレッタ

ティラノスクリプト製・ノベル・洋風・短編・選択肢なし・ED1種類

親に捨てられ貧しい世界で生きていた少年と、お金持ちの親に愛されていて望んだことはなんでも叶えてもらえるお嬢様が出会い、関係を持つことになるという内容です。
「断罪オペラ」というノベルと関係していますが、単体でプレイしても問題ありません(「断罪オペラ」は、WEB小説版もあります)。

メイン2人の境遇は正反対であるため、言動も思想も異なります。しかし何故か、どちらの意見にも同意できる部分がありました。
そのような2人の関係がどのように変わっていくのかが、興味を持てるポイントでした。

スチルが多く、視覚的にも心惹かれました。けれどもそれ以上に、比喩表現が書かれている場面で出てくる、写真を使用した演出が好みでした。

エンディング曲はフリー素材らしいですが、物語と合っていたように思います。

制作者の方のサイトはこちらです。

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バレンタインテロリズム

吉里吉里製・ノベル・現代学園もの・短編・選択肢なし・ED1種類

男子高校生が、バレンタインのチョコレートを女の子からもらおうと企てるという内容です。
前半はコメディ、後半はシリアスです。

主人公は学校で、騒動を巻き起こします。今までに見たことがないくらい大きなものでした。
正直、このような生徒のいる学校に通っていなくて良かったと思いました。

読み進めることで、主人公にまつわる過去が明かされます。序盤に伏線はあったのですが、それでも結構ギャップはありました。
そして、彼に対する好感度が大幅に上がりました。やっていることは馬鹿馬鹿しくても、内では努力をしていたのだなと感じました。

おまけシナリオは、主人公の幼馴染であるヒロインの可愛さが際立っていたように思います。

制作者の方のサイトはこちらです。

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