エーリヒ ケストナー・新潮文庫・2014年
ドイツの学校に通う少年たちが、クリスマスのための劇をしようとするという内容です。その過程で、様々な出来事が起こります。
2014年に出版されたものを読んだので「2014年」と表記していますが、原書自体は1933年に発表されました。
この本は、前書きが結構長いです。
このような場合普段であれば、早く本編に入って欲しいと考えます。しかし、この本に関しては、前書きを読むことで、どのような物語が始まるのだろうと期待することができました。
本編は、個性豊かな登場人物がたくさんいたところが魅力的でした。
それぞれが悩みを抱えていたり、いざこざを起こしたりします。それらによって物語がどのように展開していくのか、先が気になりました。
特に、優等生のマルティンにまつわるエピソードが好きです。ラストで、すっきりとした気分になりました。
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