佐藤まどか・あすなろ書房・2017年
椅子が好きな中学生が、「全国学生チェアデザインコンペ」というものに挑戦するという内容です。
「第64回 青少年読書感想文全国コンクール」の課題図書に選ばれた本です。
椅子を作る過程が書かれた小説は今まで読んだことがなかったため、斬新に感じました。
普段はあまり意識せず椅子を利用していましたが、使用用途や座る人に合わせてデザインや座り心地などが丁寧に考えられていて、本当はすごいものだったのだと驚愕しました。
椅子そのものの魅力の他に、将来の進路や人間関係など、様々な興味深い要素がありました。
特に人間関係については、家族や友人、椅子作りに関わっている人といったいろいろな人が登場していて、それに対して抱く感想は読む人によって異なるものになりそうだと思いました。機会があれば、読書感想文コンクールの受賞作も読んでみたいです。
ちなみに、(面倒なので実行する予定はありませんが)もし私がこの本を元にコンクールのような約2000字の読書感想文を書くとしたら、将来の進路および主人公と父親との関係に焦点を当てます。
ほとんどの場面に共感でき、響くものがありました。
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