浅葉なつ・文春文庫・2019年
諸事情によって引退した元アイドルが、あることをきっかけにラジオの仕事を始めるという内容です。
主人公とリスナー、両方の視点の物語が描写されています。
1人ではなく、複数の登場人物が物語を通して幸せな気分になっていくという過程が魅力的でした。
また、直接は出会ったことのない人同士でも、もしかしたらどこかで繋がっているのではないかなと思えるような物語でした。
この本を読んで大きかった出来事は、1週間以内に放送されたラジオ番組を好きなときに聴ける、「radiko」という媒体を知ったことです。
読み終わってから数か月経ってからですが、興味を持つ番組が出てきて、実際に「radiko」を利用してみました。結果的には、毎週の楽しみになりました。
小説とは異なる点は多々あるのですが、重なる部分も結構あるように感じました。現在進行形でこの物語のようなことが行われているような気分になることもありました。
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