ティラノビルダー製・ノベル・現代日本もの・短編・選択肢なし・ED1種類
1990年代に1人の小学生が、ゲームセンターに通うようになるという内容です。
大人になった主人公が過去を回想する場面から、物語は始まります。
この作品にはTIPSシステムがあり、専門用語に関する解説を読むことができます。
親切な設定となっていて、ゲームセンターにある機械にまつわるものだけでなく、風営法などについても触れられていた点に、好感が持てました。
また、立ち絵がシルエットで表示されるところや独自の画面デザインに、「この作品らしさ」を感じました。
主人公がゲームセンターを訪れた最初の原因は、父親がパチンコに行くためそこに置き去りにされたからというものです。
余談ですが、大学生の頃に受けた経済に関する講義で、パチンコ店はリピーターを増やすためにオープン初日だけ当たりやすいようにしていて、それ以外の日は外れやすいようにしていると聞きました。だから行くのであれば、初日だけにした方が良いらしいです。
持っていても自分で真偽を確認しようとは思わない情報なので、この機会に載せておきます。
ゲームセンターの中には独特の人間模様があり、主人公も少しずつ関わっていくことになります。
それによって変化が現れるのですが、舞台となっている場所が違っていたらこのような展開にはならなかっただろうなと感じることのできるストーリーでした。
昔1度だけ、朝早い時間にショッピングモールを訪れたことがあり、ゲームセンターの筐体が一斉に動き出す瞬間を外から見た記憶があります。当時は中には入らなかったものの、面白かったです。それを思い出すような作品でした。
この作品は、
「ノベルゲームコレクション」で公開されています。
[0回]
PR