アニメ映画・現代日本もの
アニメ「おジャ魔女どれみ」が好きな女性3人が、あることをきっかけに出会い、一緒に旅をするという内容です。
「おジャ魔女どれみ」シリーズを見た後の方がわかりやすいかもしれませんが、作中である程度の解説があるため、見たことがなくても問題ないと思います(自分も視聴はしていましたが、全話ではありません)。
映画の元になっている「おジャ魔女どれみ」について語りたいことはいくつかありますが、強いて挙げるとすれば、放送当時、とある新聞のテレビ番組批評コーナーで紹介されていたということです。
そのコーナーは、1人のテレビ評論家の方が番組についての意見を書くというものでしたが、「エンタの神様」はテロップが多過ぎてつまらないとか、下ネタの多いアニメは子どもの教育にいかがなものかとか、テレビ番組に対して批判的な記事がほとんどというものでした。
しかし、「おジャ魔女どれみ」に関しては、思春期の女の子特有の悩みや、学年が上がることによる成長が描かれているという点で称賛されていて、珍しく感じました(肯定的な意見が書かれた番組は、覚えている限りではこの作品と「新婚さんいらっしゃい!」のみです)。
映画版は、メインキャラクターが大人であるという違いがありますが、それぞれが悩みを抱えているという点は元のアニメシリーズと共通しています。
大人であるが故に問題を解決することが難しいように思えましたが、3人がお互いに自分なりの考えを正直に伝え、支え合おうとしていく様子は魅力的でした。
一部、ご都合主義のように感じた部分はあったものの、全体的には、自身の内面を打ち明けられる相手に出会えることは素敵だという気持ちになれるような物語でした。
実在する場所が背景として描かれているところや、キャストの方による演技にも、惹かれるものがありました。
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